【まとめ】COMPUTEX 2025 NVIDIA基調講演

── ジェンスン・フアンが語った「AIファクトリー」時代の幕開け


はじめに📝

5 月 19 日、COMPUTEX 2025の開幕を告げる NVIDIA CEO ジェンスン・フアン氏の基調講演が台北ミュージックセンターで行われました。

 

 

 

90 分に及ぶプレゼンでは、データセンターの概念を塗り替える “AIファクトリー” 構想から最新GPU「Blackwell」世代まで、AIの未来を左右する発表が目白押し。ポイントをやさしく整理してお届けします!


1️⃣ キーワードは “AIファクトリー”🏭

  • AIファクトリー=トークンを量産する工場
    従来のデータセンターを「部品工場」にたとえるなら、AIファクトリーは生成AIトークンを大量生産する次世代プラント。1ラックあたり128 kVA級という桁違いの電力を投入し、LLM推論をリアルタイムで捌く構成が示されました。TechPowerUp


2️⃣ Blackwell世代&新ハードウェア🖥️

製品 概要 ひと言メモ
GB200 NVL72
 
Grace CPU × 72 Blackwell GPUをNVLink Spineで束ね、ラック1台で1.4 ExaFLOPS
 
“1ラック=1スーパーコンピュータ” TechPowerUp
NVLink Fusion
 
他社チップも接続できる新型インターコネクトIP
 
“AIファクトリーの組み立てキット” TechPowerUpReuters
DGX Spark
 
デスクトップ向けAIスーパーコンピュータ(1,000 TOPS)
 
研究者が自宅で1兆パラモデルを実験可 ReutersTechPowerUp
GeForce RTX 5090 Blackwellアーキ採用のフラッグシップGPU。COMPUTEX Best Choice Award受賞 ゲームもAIもまとめて加速💨 NVIDIA Blog

3️⃣ “エージェンティックAI” でAIに主体を🤖

  • AIエージェント=デジタル社員
    フアン氏は「IT部門は“デジタル従業員”のHRになる」と宣言。マルチモーダル入力→計画→ツール実行→結果の検証まで、AIが自律的に回す“Agentic AI”を次の主戦場に据えました。TechPowerUp

  • NVIDIA AI Data Platform
    SQLに代わる“LLM向けデータベース”として紹介。巨大埋め込みを低コストで検索できるとのこと。TechPowerUp


4️⃣ 物理AI ➡️ ロボティクスへの拡張🤖✨

  • Newton Physics Engineでリアルな摩擦・慣性を学習し、仮想空間でロボットを訓練。

  • Isaac Groot ヒューマノイド向け基盤モデルも初披露。「動くものはすべてロボットになる」と強調。TechPowerUp

  • NVIDIA Cosmosプラットフォームは9,000 兆トークンで訓練済み。「物理AI」の学習データを短期間で合成できるとアピールしました。NVIDIA Blog


5️⃣ フアン氏のメッセージ🎤

「GPU性能は18年で5万倍。みなさんの“生涯の仕事”を“生涯のうち”に実現するのがNVIDIAの使命です」
開発者8 百万人を前に語った熱い言葉で講演は締めくくられました。TechPowerUp


おわりに

AIファクトリー、エージェント、物理AI…。今年のCOMPUTEX 2025は「GPU企業」から「AIインフラ企業」へ進化したNVIDIAの本気を体感する場になりました。

これからのAIは、“知能”を掘り出す工場になると。

 

今後のエコシステム拡大から目が離せませんね!