私は田舎で育ったので、通夜やお葬式、法事は自宅や近所のお寺で行うのが普通だった。
葬祭センターに初めて行ったのは、知り合いに誘われそこで誰かの葬儀の給仕のバイトをした時だった。
何日も前から用意して、自宅に親戚や近所の人を招いて、お坊さんにお経を上げていただく。
それが当たり前だったので、子供の頃から何人も看取ってその一部始終を見て育ちました。
表も裏方も小さな家の中での事なので、色んな人間模様や、人が亡くなることを子供ながらに間近で感じてました。
だからか、お盆や彼岸の時期は
何だかとても懐かしい気持ちになります。
私自身は霊感も無いし、何か見えるわけでも聞こえるわけでも無いけど、亡くなっていった人達やその周りの人達の事を思い出す。
まだ生きているような錯覚と、もういないという薄らした感覚。
懐かしくて、優しい人達ばかりだった。
幸い今年はちゃんとお墓参りに行けそうです。

