平成最後の夜
今までの総決算かというくらい過去の事を話した。
幼い頃の記憶からつい最近の事まで
私の半生をかいつまんで語るような夜だった。
自分について語るのは苦手だ。
特にネガティブな記憶に関してはほとんど人に語る事は無い。
語る事がないというよりも
語る事が怖い。
こちらの表現のほうが正しい。
根暗なやつ
気難しいやつ
面倒くさいやつ
そんなふうに思われるのが怖かった。
変な目で見られるのが苦しかった。
そんな自分を許せるようになったのはここ一年くらい。
そんなダサい
暗い自分も
私の大切な一部だと思えるようになった。
昨日は自分でも不思議なくらい
誰にも話したことのない話をしていた。
そこに恥ずかしさや怖さがまったく無いといったら嘘になる。
それでも自分自身のこととして
人に開示出来ていたことがなんだか嬉しかった。
ああやっと私は自分自身を認めれたんだって。
誰に対しても同じように
自己開示できるわけでは無いけれどせめて
自分を大切におもってくれる相手にはもっと応えていきたい。
人と交わる事でしか学べないこともたくさんある。
そこには傷付くこともたくさんあったけど
それ以上に私を明るい世界に連れて行ってくれた。
私を救ってくれたのは過去の自分だった。
今なら心からそう思える。
2019.5.1
令和元年