振り付けというものは、とても理論的に作っていくものだと僕は思っています。
もちろんフィーリングや発想は大事ですが、曲全体の盛り上がりポイントやシーン作りは、全体のバランスを見ながら作っていきます。

今回は、今まで振り付けをしてきて意識しているポイントやコツをお話しします。


①振り付けのテイストは揃える
②体は満遍なく使う
③空白や偏りは作るもの
④自分が気持ち悪い踊りは
見ていても気持ち悪い

⑤構成ややりたい振り付けは先に考えておく
⑥20秒で飽きは来る
⑦急な動きは大切
⑧個性は尊重する
コツ①
【振り付けのテイストは揃える】
これは僕の中では結構大前提です。
一曲のまとまりというのは案外大事で、よくある3分から5分という短い時間で受け取ってもらえる印象は少ないです。

よく、いろんなジャンルのシーンを作って構成を作る方もいますが、すごく良いなと思ったことはありません。詰め込み過ぎは逆に全体のまとまりを無くしていると思います。

あえて違うジャンルで使うような振り付けを少しだけ混ぜるのはテクニックですが、混ぜすぎはいろんな印象を与えすぎて逆に心には残りません。人の心に深く刺さるのは、まとまりのある作品だと思います。

例えば絵に置き換えてみると分かりやすいかもしれないです。
カラフルでごちゃごちゃした絵はとても可愛いですが、カラフルということ以外はあまり覚えていないことが多いです。
あえて一色に留めることで作品が締まり、強い印象を与えることができます。
振り付けに慣れてきてから、カラフルでまとまった作品を作るのがいいかと!

コツ②
【体は満遍なく使う】
人は同じ動きを見ているとどうしても飽きてしまうものです。肩より上の部分ばかり使う振りや、肩より下の部分ばかり使う振りは、飽きてしまいます。
足もバランス良く足が動いていないと、動きが小さく見えて、盛り上がりに欠けます。

逆に「盛り上げたくない時」や、「目立ちたくは無いけれど踊ってはいたい」というときは、このテクニックはとても便利です。両足は使わず、肩より下の手の振りだけで抑えておくと、背景として目立ちすぎずに踊ることが出来ます。

手を使う時、足を使う時、体をひねる時、客席から見た情景を想像して振り付けしていくと、バランスがよく、見やすくてインパクトもある振り付けが作れます。

コツ③
【空白や偏りは作るもの】
振り付けを作っていて、空白が生まれてしまうことは多々あります。
2チームに分けて踊った時の移り変わりや、
カノンの終わりがわかりやすい例です。
移動終わりも空白生まれやすいですね。

その時間は、踊っている側も見ている側も
「今の空白なに?」と思ってしまいます。

そういうところを見ると、「あ、この人振り付け上手くないな」と僕は思います。観客に意図的でない疑問を持たせるのは作品のクオリティが低いという証拠です。

違和感というのは、見ている人がその違和感に集中していくのです。意図せず出来た違和感に集中してしまうのは、作品の内容が伝わらないことにつながります。

そして、あえて作り出した空白というものには、観客は息を飲むものです。
「何が起こるんだろう。」
「どうして空白なんだろう。」
そう思わせる振り付けは見ていて高揚感に包まれます。
急に止まって1エイト動かない。
音が止まって呼吸音だけしている。等
こういうものが混ざっていると、観客は作品に飲み込まれていきます。

偏りも同じです。
ずっと舞台の上手に集まっている。
同じ立ち位置で長い時間踊る。
似たような立ち位置の構成ばかりついている。
どれも偏りです。意図的に作り出した偏りというものは、意味があるのがわかるはずです。
もし意図的に作り出した偏りでも、特に何も伝わらなかったらそれは失敗ですね。

コツ④
【自分が気持ち悪い踊りは
見ていても気持ち悪い】
これは言葉の通りです。踊る人ならよく分かると思いますが、振り付けには気持ちいい振り付けと気持ち悪い振り付けがあります。気持ち悪い振り付けがあるということは、ダンサーたちが思う存分踊れないということです。
全体のテイストがそういう作品じゃない限りは、出来るだけそういう振り付けは無くすべきかと思います。
気持ち悪いかどうかは、自分で踊ってみるのが1番。
2度足の足がどうしても出せない。
体重移動が間に合わない。等
自分が出来ない振り付けはしないことです。

🦒🦒🦒

今回はここまでです!
後半はまた来週更新させていただきます!

最後まで読んでいただきありがとうございましたっ!

更新日:毎週月曜
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