今年で三度目の経験となるライプチヒのクリスマスマーケットは、いつも通りにこの街を大いに
活気づけてくれる年間で最大のイベントである。
この夏に引っ越したアパートからは、マルクト広場まで徒歩で数分の距離にあり
、今年はほとんど毎日のようにマーケットへ出かけてはグリューワインを楽しんだ。

24日はご存知のようにクリスマスイブ。
日本ではクリスマス気分が一段と盛り上がる日だというのに、ライプチヒではこのマーケットが
すっかりなくなってしまう日なのである。
マーケット
23日夜中。すっかり悲しい雰囲気のクリスマスマーケット。


ドイツ人にとっては、イブの日はあたかも日本の大みそかだ。
呑気に屋台で飲み食いしている場合じゃないのである。
知り合いのドイツ人は、親戚へ大量のプレゼントを用意し(2週間もかかっていた)、部屋を大掃除してクリスマスのカンペキな飾り付け、クッキーをボックスに3箱も作って、
クリスマス当日を迎えるまでに彼女はすっかり疲労困憊していた。
いったいどれだけ働くんだ、というくらいにドイツ人は準備に全く抜かりが無いのである。

事前情報では、24日午後1時~26日まで、ライプチヒの全ての店が閉まる、、という話
だったが、まだまだ日本の習慣が抜けきれていない私は、どこか数店舗くらいは空いてるだろ、
と高をくくっていて、24日の夕方近くボチボチ買い出しにいくことにした。
だけど、いけどもいけども街は真っ暗、どこもかしこも店など開いてやしないのである。
さすが、ドイツだ。
同じことが日本で起こったら、もしや暴動になったりしちゃったりして、、、、??

というわけで、夕食は冷蔵庫のありあわせで作ったショボいやつ。
せっかくのクリスマスイブが散々になりかけたが、リカお手製の”ブッシュドノエル”に救われ、
さらに、うちのアパート前の広場に突如現れたサプライズ合唱団が気分を盛り上げてくれた。
開いた窓から飛び込んできた天使のような歌声に、広場を取り囲んでいた住民が
拍手喝采にブラボーの嵐。
即席コンサートのようで大盛り上がりである。
おかげで、なんともうれし楽しいイブの日になった。



リカの手作り、ブッシュドノエル。ドイツには可愛らしい飾り付けがたくさん売ってある。
ケーキ

我が家の前にある広場。ここでイブの日に合唱団が歌ってくれた。
広場