ライプチヒ歳時記-アパートの玄関口
これぞドイツ!というアパートの玄関口。重厚さが漂う。


大晦日の日。
うちのアパートのご近所だったシーグレットさん一家から引っ越し先の新居へお招きを受ける。
そして、盛大な花火の音に囲まれてドイツでの新年を一緒に迎えた。
ライプチヒ歳時記-食事

ここへ越す前に、ドイツの新年は騒々しいよ~ということを耳に挟んでいた。
でもお正月を日本でしか迎えたことのない私には、それがどういうものか全く想像もつかなかった。

「新年明けましておめでとおおおーーー!!!」
夜中の12時、リカとテオ君(5歳)がすでにグウグウ寝息を立てているなか、
みんなで乾杯をした。
すでに外は赤になったり紫になったり、空がもう大忙しだ。
おまけに硝煙が立ちこめて、あたりはうっすらと霧のようにけぶっている。
日本のように花火大会という名目で見るのとは違って、一般人があたりかまわずぶちかます
花火なので、とにかく盛大なのだ。
四方八方からドンドーーン!、パン!パン!パン!バーン!!それにチュッッチュッ♡
おっとこれは、シーグレットさん夫婦のキスする音だった。
私たちのように日本人夫婦はガイジンみたく抱き合うことすらこっぱずかしいので、なにやら
疎遠なムードが漂っているが、それはまあいい。
それから近くの広場に目を向けると、なにをトチ狂ったのか、花火を建物に向かって
打ち込んでいる輩もいる。
傍には車が行列しているというのにどんな傷がつくことやら、内心冷や冷やだ。
ライプチヒ歳時記-花火

ものすごい爆音をとどろかせていた花火も、それから30分後には次第に収まってきた。
もう帰っても大丈夫よねえ、、
そして、シーグレットさんご夫婦にお別れを言って、帰宅の途に着く。

ドイツの派手な花火に囲まれた新年もいいけれど、やっぱり日本のように除夜の鐘とともに
神社へお参りする静寂さが一番だなあ~と思う、ライプチヒで初めて迎えた元旦だった。



ラクレットという鉄板焼き。ドイツ人がよく結婚式の引き出物で貰うモノらしい。
ライプチヒ歳時記-ラクレット