先週分のサトシの宿題
「はーい、みんな席について!静かに出来た班がポイント獲得ねっ!」
ただいま、サトシ達の算数の授業だ。
皆、左手の人さし指を口に当てて、右手の人さし指を天井に向かって突き出し
そのポーズが全員揃った班から高ポイントを獲得していく。
子供たちへの国語の補習以外に、週二回、サトシの算数の補助をすることになった。
ということでスタッフとして登録して欲しいくらい、今この学校へ頻繁に通っている。
小学4年ともなると、算数はなかなか難しい。
計算だけは日本の小学校でたっぷりと鍛えられたせいか、たいして問題ないが
肝心カナメの応用問題、そう、英語の文章読解がさっぱりなサトシ君。
先生に補助を申し出たのはいいけれど、はたしてうまく教えることが出来るのか、
当の私もかなり不安だ。
ウチの学校はケンブリッジ大学のカリキュラムに沿って行っているらしい。
なのに、教科書というものが存在しないのは何故?!
日本では、先生が黒板に板書して、生徒へ一斉指導するのが当たり前だけれど
ここでは能力別にグループ分けされている。
あぐらをかいてカーペットに座っている先生の周りへ、これまたやる気無さそうに
寝そべった格好をした7人の生徒達は、算数が得意でないグループだ。
「あ、布団もってこようか?」
思わず口走ってしまいそうなくらい、けだるい雰囲気が漂う教室。
それから、英語が理解でき更に算数が得意な生徒は、各自の机で学習している。
サトシの友達、リオン君やナオキ君(注:日本人とオランダ人のハーフ)はかなり優秀だ。
成績が普通くらいな子達は先生が時折机を回って、分からない箇所を説明している。
今日のサトシは、皆がすでにやり終えたテストを私の解説付きでなんとか終らせた。
その後、先生に答え合せしてもらったら、簡単な計算間違いが二問だけで、
あとは全問正解してたので一安心。
自分から補助を申し出たのにガッポリ不正解続出だったら、親の面目形無しだったので
まあ良かった、と思う。
授業が終って、お待ちかねのスナックタイムが始まった。
みんなでっかい容器に大きなサンドイッチや果物、ドーナツにニンジンなどを入れている。
そうそう、こちらではニンジンを生のまま丸かじりする生徒をけっこう見かけるのだ。
サトシは「うえーっ!!オレ、絶対無理っ!」と叫んでいるが。
そんな楽しい様子を見ていたら、私の周りにいる金髪美少年達が
「サトシのお母さん、コレ、半分あげるわっ!」
、、、なんて言うワケがないので、次回からは私もおやつ持参で参加しよう、と思っている。
サトシ達の学年新聞(小4)

