$ライプチヒ歳時記-フランクフルトの夕焼け

                フランクフルトの夕焼け空


2週間の秋休みが終わり、この一週間はやけに長い気がした。
フランクフルトでは、日本脱出して以来初めて大勢の日本人と満足いくまでゆっくりと
話せたのに、ここライプチヒへ戻ってからはたった一人の日本人とお昼ご飯を一緒に食べただけ。
家族以外で使った日本語は、一週間の間でたったの二時間足らずだ。
でもそれは良いほうで、全く日本人と接触しない週だってやっぱり、ある。

ぼちぼち英語の語彙は増えているものの、脳の収容能力がすでに許容範囲を超えているのか、
それに連動して日本語の消却作用を起こしているような気がしている。
毎日来るメールの約半数は英語になってきたし、返信ももちろん英語だ。
このままいくと、ホントにヤバいくらいに日本語が怪しくなるのも時間の問題・・・

夕方、サトシを柔道場へ連れて行った。
サトシの先生は、以前書いたように生粋のドイツ人なのに前世は日本人だったかのような
振る舞いをする、素晴らしく流麗な日本語を操る方だ。
その先生がツカツカと歩み寄ってきて私に聞いてきた。
「ココ、コノ部分はなんていうんだっけ?」
うううーーん、、、とっさに言葉が出てこない。
ココ、ココよ!ココは~
「あっ、思い出した!スネだね。ごめんごめん。」
そう、思い出したのは日本人の私でなく、ドイツ人の彼だった。

それから、学校でリカ、ESLの先生と一緒に、英語の単語を日本語に訳す作業をしていた。
「プラグの差し込み口を日本語でなんていうの?」
ううう~、、なんていうんだっけ??
分からない。
じんわりと冷や汗が出てきた。

外国暮らしを始めてわかったのは、和製英語を純粋な英語だと勘違いしていたことの
なんと多いことか!
コンセントといっても、ウチの学校の先生にはまったく通じない。
これをイギリス英語では「socket」と呼ぶけど、アメリカだとまた違った呼び名になるようだ。

日本人で溢れ返っているフランクフルトと違い、この民族が極端に少ないライプチヒ。
異常な環境の中で、たくましく生き抜いていく秘訣を気長に探していくことにしよう。