先日、カタリーナは大学卒業試験の日本語のテキストが難しいので教えて欲しい、と言った。
いつもお世話になりっぱなしの彼女からのリクエストに、当然OK!との返事をする。

さて当日、何の気なしに教えるつもりだったそのテキストをみて、呆然とした。
こっ、これはっ!
その文章、日本人でもチンプンカンプンな難易度の高いものだったのだ。
自分でも顔から血の気が引いていくのがよく分かる。
いったいなんでこんな難しいテキストを、大学教授はガイジンに渡すんだろう。
社説あたりでも彼女達には充分なほどなのに。
この教授、きっとねちっこい性格だナ。なんてバカなことを考えたりする。
それを知ってか知らずか、彼女はえーっと~、この文章の主語が分からないのよ、、、
と英語でしゃべっている。
げっ、難解なこの文章の答えを、私にまさか英語で答えろ、というのだろーかっ??
お願い、カタリーナ、日本語でしゃべってくれ! 思わず涙目になる。

日本語の文章は、その一文だけみても指し示す主語が分からないものが多いので、
数行ほど前から読んでいると、彼女は幾度も「ここよ、この文章!」と指で押さえている。
しばらく待ってもらい、ようやく主語を見つけて彼女に教えることができた。
ほっと一安心していると、彼女は、それからね、、と嬉しそうに次の質問に移っている。
やっぱりまだあるのか、、、ガクッ。
次は、日本語の助詞。
「は」「のは」の区別が分からない、、、と、これまた超難問だ。
コレ分からない、なんてとても言える雰囲気ではなく、それに日本人としてのプライドが
やっぱりある。
必死で考えて、なんとか答えを出すことが出来た。
でも、私の下手くそな英語で彼女はよく理解してるな、、まさか、全然違う方向で理解してるんじゃ、
と恐ろしい考えがチラッと浮かぶが、そんな難しい事を英語で言えるはずがない。
もう、このまま突っ走ろう。よし、決めた。

その後、30分ほどしてやっと質問が途絶えた。
笑顔になっているカタリーナと、疲労困ぱいな私。
こんなに難しい日本語を勉強している彼女を、本当に尊敬する。
しかも彼女は日本語の他に4カ国語も話せるからなあ~
私も頑張ろう、でも、いつも元気をもらっている彼女が8月に旅立つことを考えると、やっぱり淋しい。


ドイツでも大人気のニンテンドー
$ライプチヒ歳時記-ニンテンドー