今朝は5時前に目が覚めたので、ロビーへ行ってパソコンをしていた。
すると、受付の方から耳慣れた日本語が聞こえてくるではないか。
若者が何か深刻そうな話をしている。
耳に入ってきた話では、彼はどうやらスリに遭って、クレジットカードや現金を一切合切
盗まれたらしい。

電話がまだ長い時間かかりそうだったので、一度、部屋へ戻った。
そのことをうちのダンナに話した後、今度はロビーへ下りて彼と会うことにする。

旅慣れてた筈だったのに、、、と、その彼は最初のうち、ひどいパニック状態だった。
それからすごく落ち込み自分を責めている。
チェコはまだ貧しい人が多い国で、ジプシーなんかがよくたむろしている。
私達も気をつけなきゃいけないな。
でも話をしている間に、段々落ち着いてきたように見えた。
同じ日本人に会ってホッとしたんだろう。
そして、これからの対策を練って話し合う。

彼が調べものをしているうちに、ホテルのバイキングで朝食をとる。
それから、ごっそり食料を持ち出して手渡した。
それを受け取り、泣きそうになっていた彼。

そんなこんなでなんとか解決策を見つけ出して、ちょっと一安心した。
彼に大した事はできなかったけど、それでも別れ際にはとても嬉しそうだった。
数年たったとき、彼がこの事件を笑って話せるようになってたらいいなあ、なんてふと思った。

おっと、今日はスリの話で終わってしまった!
明日は楽しいチェコの話をしよう。            また、つづく。


プラハ城からの風景
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