香港備忘録2 | SATORUJAPANブログ

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音楽の事、楽器の事、食べ物の事、大好きな香港の事について不定期的に書き綴ります。

3日目(3月1日Fri)

今日の朝食は、過去に何度か行ったことがある、ホテル近くの茶餐廳に向かう。この店に最後に行ったのは2019年1月、旅行最終日の朝食を食べに入った店で、それまでにも2、3回は来てるはずだ。何故ここに来たかったのか理由があって、ここのウェイターがとても印象に残っていたからだ。民主化運動・コロナ後どうしているのか?次回香港に来れたら必ず行こう!と思っていた。

 

このウェイターくん、僕が日本人って分かったとたん、カタコトの日本語を低音の効いた渋い声で話しかけてくる声と見た目とは裏腹の人懐っこいヤツで、僕のこと覚えてくれてるのか?少しドキドキしながら店の近くまで来てみると、「あれ?確かここやったよな?」店の外装と屋号が代わってる?よく見てみると“紅茶(Red Tea)”という看板が掛かってるやん!

 

がびーーーん!店ごと変っとるがな!ここ5年、香港は目まぐるしく変わったので、閉店したのか?移転したのか?実際のところは分からない。店のあった場所を何度も確認したが、​間違いなくこの場所だ。仕方なくこの店​で朝食しようと​入店する。​​​​店のレイアウトはそのままだが、内装が変わっており、オシャレで今風な感じ。店も盛況で満席。

これだけ流行ってるってことは美味しいものが食べれるって事で期待大ちゃん!それにしても低音ボイスウェイター、会いたかったなぁ、元気にしてるんかなぁ。。。​​​

この香港式ファミレスは実にメニューが豊富で、一口で表現するなら、中華、イギリス、インド、タイ、イタリアン料理各々の良いところを上手く取り入れ、香港独自の食文化を創造してるところだ。例えば僕がオーダーしたの​は、出前一丁の袋麺を浅い目の器に盛り付け、その上にエスニックな味付けでめっちゃ柔らかく煮込んだ牛肉と、そ​の両サイドにデカ目のウィンナーが乗っていて、それに​香港ミルクティーが​付いてるというモーニングセット。どんな取り合わせやねん!って突っ込まれそうやけど、この取り合わせがクセになるのよねぇ。香港人はこの手の店で外食する時は、必ずといって良い程、熱・冷ミルクorレモンティーを一緒に注文する。何で焼きそば食べながらミルクティーやねん!って思ってしまうけど、これが香港スタイルなのだ。とにかく香港に来たらムダに沢山食べてしまう。このモーニングセット以外に、カリっと焼いたバンズにバターと練乳がたっぷり掛かったのとエッグタルトも食べてしまった。

因みにエッグタルトは、中環(セントラル)にある泰昌餅家(タイチョンベーカーリー)が老舗で有名。

 

 

多分、どの店で食べても(買って)もほぼハズレは無いのだが、2日目に食べたホテル近くのベーカリーのエッグタルトが今まで食べた中では一番美味しく感じた。​お腹いっぱいになった後は、次の目的地に向かうため一旦ホテルに戻る。

ホテル近くに恵康(Welcome)という香港では有名なスーパーチェーンがあり、ここで毎回香港でしか手に入らない調味料を仕入れるのだが、ホテルに戻る前にちょっと寄り道。

 

 

 

ホテル近く(油麻地店)のwellcomeは通り沿いの地下1Fに売り場があり、有りとあらゆる食材が揃う。

 

肉もこの通り、ワイルドな感じで販売されている

ここで大発見!昨年、香港人ジェフリーに連れっていってもらった店で食べた“チキン鍋”の素が売ってたので即購入!

 

買い物終え、ホテルに戻り、今度は海を渡って香港サイドへ。フェリー乗り場までは地下鉄で2駅向こうの尖沙咀で下車。駅から北西に向かうとスターフェリー乗り場があり、そこから乗船してセントラルに向かう。

 

セントラルまで地下鉄の移動やったらアッという間やけど、香港に来たなら一度はスターフェリーに乗るべし!九龍・香港両サイドのパノラマ景色を見ながらの移動は最高!

 

 セントラルからトラムに乗って湾仔(ワンチャイ)へ。

 

 

ここは5年前、ガチョウローストを食べにやって来たのだか、長い列を成して並んでる人を見て戦意喪失して諦めた店“甘牌焼鵝”(カムズ・ローストグース)だ。

 

 

この店はセントラルにある高級レストラン“鏞記酒家”(ヨンキーレストラン)創業者のお孫さんのお店で、お手頃な価格でガチョウローストを提供する為に開いたお店だそうで、ミシュランガイド常連店。沢山のリピーターがリピートするという噂の名店だ。今回もここのガチョウローストを求めて強者たちが前回以上に並んでいた。取り急ぎ、レジ横にいた予約係のオジサンに人数を伝え“688"と書かれた紙切れ1枚渡され「順番廻ってきたらこの番号呼ぶから待っといてや!」と言われた。

ただ今13時。余りお腹も空いてなかったので、ちょうど良かったと店の前で待つ。

 

 

時間潰しに人間ウォッチング開始。今回、中国の春節祭を避けて来たので、本土からの観光客は少ないし、欧米からの観光客も少なく感じる。卒業旅行シーズンの影響もあってか、以外にも日本人観光客が目立つ。僕の後ろで並んでいた3人組の中国系だけど英語で会話するオバサンたち(僕もジジイだけど)がインカメで3人一緒にカメラに収まろうと四苦八苦してたので、親切な僕は店の外観もエエ感じで収まるように2、3枚撮ってあげた。すると今度は、店の隣の建物を指差して「これは小学校なん?」?てか「俺に聞くなよっ!」って突っ込みそうになったけど、親切な僕は「多分。知らんけど」って言ったと思うが、推察すると、オバサンの一人は、昔この辺りの小学校に通っていたけど、何らかの事情で英語圏の国に引っ越して、香港に残った二人と久しぶりの再会。で、「美味しいガチョウローストの店あるから食べに行こう!」って誘われてこの場所にやって来てみたものの、断片的な記憶しかなくて、何故かストレンジャーの僕に確かめるという(笑)後の二人はオバサン抜きで会話する時は広東語なので、想像力働かせてそこまで深読みしてしまった。そういうやり取りがあって、待つこと2時間。お腹と背中がくっつきかけたその時、予約係の今度はオバサンが「688」と広東語と英語で外で待ってる人たちに向かって大声で呼んだ。いや、叫んだ。やったー!やっとガチョウにありつける!ガチョーン!店に案内され、メニュー見るやいなや、迷わずガチョウローストとついでにハニーローストポークと白ご飯をオーダー。待つこと5分ほどでテーブルに運ばれてきた。ガチョウの照りの色艶が凄く良くてテカテカにも程がある。八角の効いた香りが食欲を増進させる。肉は全く臭みも無く、程よく弾力があってジューシー。噛むほどに口の中に色々な味が広がっていく。多分、めちゃくちゃ手間を掛けてローストしているのだろう。昨夜、真理さん姉妹にご馳走になったガチョウといい、何故?こんなにも美味しい物を今まで食べなかったのだろう?と自分を責める。ポークも普通に美味しいけど、ガチョウの比では無かった。今までいただいた肉料理でベスト5、いや、ナンバー1と言ってもいいくらい美味しかった。この後、ビクトリアピークに向かうのだが、続きは次回ということで。ごちそうさまでした!