回胴風雲児~源田サトシが斬る!~

回胴風雲児~源田サトシが斬る!~

源田サトシのブログは、パチンコを通して心理学・経済学・哲学を語る“思考系コラム”。抽選や常連文化を題材に、人間の本質や生き方のヒントを描く独自視点の人気ブログです。

源田サトシのブログは、パチンコ・パチスロという娯楽を出発点にしながら、心理学、経済学、行動科学、そして人生哲学まで横断する“思考の遊技場”です。

勝ち負けだけを追いかける従来の攻略系とは異なり、ホールを「人間の縮図」「社会のミニチュア」として読み解き、抽選番号、常連文化、強打の心理、設定配分などを通して“人がなぜそう行動するのか?”を深く掘り下げていきます。

アドラー心理学や仕組み化理論を背景に、ホールの空気や島の動きに潜む“人間の無意識”を言語化する文章は、読者から「考え方が変わった」「パチンコをきっかけに人生を学べる」と評され、ただの業界ブログにとどまりません。

経営論・人間関係・感情の扱い方など、リアルな経験に基づく視点は、パチンコを打たない人にも刺さると思います!

勝つための話ではなく、“生きるための知恵”をホールから見つけるブログ。
それが源田サトシの世界です。

AIで人類滅亡!?
その前に、俺の財布が滅亡しそうだ。

どうも。『回胴風雲児』原作者の源田サトシです。

 

 

最近、AIの進化が凄い。

文章を書き、絵を描き、難しい質問にも答えてくれる。
その一方で、「いずれ人間が制御できなくなるのでは」なんて話まである。
 

もちろん、人類滅亡が決まったわけではない。

ただ、その壮大な心配をする前に、我々スロッターには身近な問題がある。

本日、財布が閉店まで持つのか。
 

人類の未来も気になるが、まずは残りの2万円だ。笑
 

そのうち、AIにデータを見せて台選びを相談するのも、
当たり前になるのだろうか。

仮に、こんな相談をしたとする。

「この台、追った方がいい?」

AIは冷静に答える。

「現時点では、高設定と判断できる根拠が不足しています」

しかし、こちらにも反論がある。

「でも、朝イチの感じは良かったで?」

「それだけでは判断できません」

「隣も出てるし」

「隣の台の出玉は、この台を追う根拠にはなりません」

……なかなか手強い。

そして最後は、質問を変える。

「ここから逆転できる可能性はあるよね?」

欲しいのは分析ではない。
追加投資の許可証なのだ。笑
 

4号機時代にも、似たようなことはあった。

攻略誌を読み、データを見て、自分なりに台を選ぶ。

ところが、いざ座ると冷静な判断はどこへやら。

「ここまで入れたら引けない」
「俺がやめたら次のヤツが出す」
「あと1回、当たるまでは」

台の設定を推測していたはずが、

いつの間にか自分が帰れない理由を探している。

そこへ隣のおっちゃんがひと言。

「兄ちゃん、それ、そろそろ来るで」

根拠は不明。
責任も取らない。

それでも、そのひと言が最新AIの分析に勝ってしまう。

こちらの気持ちを一番わかってくれるのは、おっちゃんなのだ。
 

ただ、元ホール経営者として考えると、
これからは店側も客側も、
分析する道具がどんどん賢くなるのだろう。

店は稼働や利益を分析する。
客は公開データから狙い台を探す。
 

もっとも、分析が進んだからといって、
次のゲームの当たりまでわかるわけではない。

それなのに「AIが選んだ台」というだけで、
いつも以上に突っ込んでしまう人も出てきそうだ。
 

昔は「雑誌に書いてあった」。
未来は「AIが言っていた」。
 

便利な道具が増えても、
負けたときの言い訳まで進化させる必要はない。笑

そして、遊びまで全部AIの指示どおりになったら、
それはそれで少し寂しい。

好きな台を打つ。
気になる出目で手を止める。
自分で考えて押した一打に、ニヤリとする。

効率だけでは説明できない楽しさが、パチスロにはある。
 

ただし。

好きな台を打つことと、
財布が空になるまで打つことは別の話だ。

ここは自分にも言い聞かせておきたい。

AIが人間を制御できる未来よりも先に、
人間が自分の追加投資を制御できる未来は来るのだろうか。

AIに「今日は帰りましょう」と言われた私が、

「ほな、最後に千円だけ」

と答えている姿は、容易に想像できる。

人類の未来はわからない。

俺の次の行動は、わりと読める。笑
 

皆さんは、AIに「その台はやめた方がいい」と言われたら、
素直にやめられますか?

業界が『遊びやすさ』へ。
お客さんは、ずっとそれを言っていた?
 

「優しくて楽しいパチンコを」

そんな方向へ、業界が動き始めています。
 

9月8日の業界発表では、
パチンコの性能をわかりやすく示す4カテゴリの導入や、
2027年2月を「遊びやすいパチンコ・パチスロ導入強化月間」とする方針が示されました。
[出典:グリーンべると](https://web-greenbelt.jp/post-117782/)

 

 

漫画『回胴風雲児』の原作者・源田サトシです。
 

このニュースを見て、まず思ったこと。

「それ、お客さんは結構前から言ってませんでした?」

一撃で何万発。
短時間で大量獲得。
一度入れば、とんでもない爆発力。

もちろん、そういう台は魅力的です。
 

私自身、昔は裏モノを好んで打っていた人間ですので、
刺激を求める気持ちはよくわかります。

穏やかな遊技を語りながら、本人の過去は全然穏やかではない(笑)。

ただ、刺激が欲しい日もあれば、少し遊んで帰りたい日もある。

毎回、財布を決戦仕様にして出かけたいわけではありません。

仕事帰りに寄って、何度か当たりを楽しみ、少し勝ったら晩ごはんを豪華にする。

負けても、

「まあ、今日は遊べたしな」

で帰れる。

そういう楽しみ方にも、ちゃんと居場所があってほしいんですよね。
 

「大きく勝てる」と「気軽に遊べる」は、別の魅力です。

ここを全部まとめて「出る台が欲しいんでしょ?」
と解釈すると、話がおかしくなる。
 

焼肉が好きだからといって、毎晩1キロ出されても困る。

今日は定食でええねん、と(笑)。
 

それに、「遊びやすい」という言葉も、なかなか難しい。

大当たり確率が軽い。
少額から打てる。
遊び方がわかりやすい。
予算内である程度の時間を楽しめる。

どれも遊びやすさですが、同じ意味ではありません。

当たりやすくても、その先にいくつも関門があれば、お客さんの感想は、

「当たったけど、まだ始まってへんの?」

になる。

ようやく玄関を開けたと思ったら、受付。
受付を通ったら、面接。

私は遊びに来たのであって、採用試験を受けに来たわけではない(笑)。

 

もちろん、段階を突破する面白さはあります。

ただ、その仕組みが好きな人もいれば、

普通に当たって、普通に喜びたい人もいる。

両方を選べることが大事だと思うのです。

 

ここで、元ホール経営者として忘れてはいけないこともあります。

メーカーが遊びやすい台を作っても、

店で遊びやすく扱わなければ、お客さんには届かない。

 

機械代も、人件費も、店の維持費もかかる。

店が利益を確保しなければ続かないことは、私もよくわかっています。

でも、少ない予算で遊びたい人向けの台から、

短期間で無理に利益を取ろうとすれば、その台を置いた意味が薄れてしまう。

入口には「お気軽にどうぞ」。

帰る頃には、全然お気軽な金額ではない。

それでは次の来店が遠のきます。

 

私が店をやっていた頃も、目先の売上や粗利は気になりました。

ただ、お客さんが今日いくら使ったかと、

来月も来てくれるかは、別の話です。

 

一度の大勝ちで好きになる台もあれば、

何度も気軽に打てるから好きになる台もある。

店にも、両方あっていい。

 

昔が全部よかったとは思いません。

『回胴風雲児』で描いている時代も、

財布に優しくない台は山ほどありました。

私も、そういう台に喜んで座っていましたし(笑)。

 

だからこそ、爆発力をなくせば解決するとも思いません。

勝負したい人には勝負する台を。

少し遊びたい人には、少し遊べる台を。

 

今回の取り組みで、その選択肢が広がるなら歓迎したいです。

お客さんが欲しいのは、

「遊びやすくなりました」という発表だけではありません。

実際に打って、帰り道に、

「今日は、ちょうどよかったな」

と思える時間なのだと思います。

 

皆さんにとっての「遊びやすい台」は、どんな台でしょうか?

 

ちなみに「5千円で当たって、毎回5万円になる台」という方。

気持ちはわかります。

 

それは遊びやすさというより、願望です。

……私も、そこが第一希望ですが(笑)。

 

源田サトシ/回胴風雲児

タコスロが帰ってきた。
あの頃の常連は、今も押せるのか?
 

タコスロが、スマスロになって帰ってきた。

2026年9月、「スマスロ タコスロ」が登場。
名前を見ただけで、昔のホールの景色が浮かんだ方もいるのではないでしょうか。
[新機種情報:ユニバーサル公式](https://www.universal-777.com/)

 

 

漫画『回胴風雲児』の原作者・源田サトシです。

私の場合、タコスロと聞いて思い出すのは、機械だけではありません。

あの台を、涼しい顔で打っていた常連たち。

私の尼崎のスロ専には、若者や玄人のお客さんが多く、
クランキーコンドルやタコスロを相手に、目押しの腕を発揮していました。

小役を狙い、リプレイをハズし、一枚でも多く持って帰る。

遊んでいるというより、仕事ぶりを見ているような感覚です。
 

一方、店のオーナーである私はというと……

ビタ押しができませんでした(笑)。
 

寿司屋の大将が魚をさばけないような響きですが、
一応、私は寿司を握る係ではなく、店を回す係です。

リールは、お客さんのほうが上手に止めていました。

当時の技術介入機は、知識や技術が獲得枚数に結びつくところが魅力でした。

同じ機械でも、打つ人によって差がつく。

だから練習する。
攻略誌を読む。
上手な人の打ち方を見る。

勉強しろと言われても開かなかった本を、
攻略誌になると隅々まで読む。

「この集中力を学校で発揮していれば」

と思う人は多かったでしょうが、
学校のテストは正解してもメダルが出ませんからね(笑)。
 

ただ、店主としては複雑です。

上手なお客さんが集まると、店に活気が出る。
「あそこには打てる機種がある」と思ってもらえる。

でも、きっちり取られるものは取られる。

腕前には感心する。粗利を見ると、少し黙る。

 

お客さんの技術向上を、心から喜びきれない教育機関でした(笑)。

そんな時代から、随分と年月がたちました。

あの頃、長時間リールを見続けても平気だった若者たちも、
今ではそれぞれの年齢になっているはずです。

そこで気になる。

あの頃の常連は、今も押せるのか。
 

もし再会できたら、聞いてみたい。

「まだ、あの頃みたいに見える?」

すると、こんな返事が来るかもしれません。

「リールは見える。でも台の説明書の文字が見えん」

そっちか(笑)。

 

若い頃は、財布の中身が先に限界を迎えた。
今は、腰や肩が先に閉店を告げてくる。

朝から晩まで打てた体力も、当時は技術の一つだったのかもしれません。

 

もちろん、今も変わらず上手な方はいるでしょう。

久しぶりに座った途端、手が勝手に動く。
音を聞いただけで、当時の感覚が戻ってくる。

そんな瞬間があるのも、長くスロットを打ってきた人の楽しみだと思います。

 

ただ、今回のスマスロ版と初代は別の機械。

新台の出来や打ち心地は、

実際に触れてから語りたいところです。

それでも「タコスロ」という名前には、

スペック表だけでは説明できないものがある。

 

隣で打っていた常連。
攻略誌を片手に覚えた手順。
失敗した時の、誰にも見られていないふり。

機種名ひとつで、そういう記憶が出てくる。

 

『回胴風雲児』で描くあの時代も、

私にとっては機械だけの思い出ではありません。

あの機械の周りに、どんな人がいたか。

そこまで含めて、昔のホールが懐かしいのだと思います。

 

タコスロが帰ってきたことで、

久しぶりにホールへ行ってみようと思う人もいるでしょう。

かつての腕前を確かめる人。
昔の音や図柄を楽しみにする人。
ただ、懐かしくて座る人。

 

皆さんは今でも、あの頃のように押せますか?

ちなみに私は、目押しの腕が落ちた心配はしていません。

もともと、落ちるほどの腕がありませんでしたので(笑)。

 

源田サトシ/回胴風雲児