諦めてしまった女の子は、美容室に頻繁に行っていた自分を責めていました。
数ヶ月後、女の子にいつもの美容師さんからお手紙が届きました。
「こんにちは。元気にしてますか?最近お見えにならないので心配しています」的な内容のお手紙でした。
女の子は、嬉しい気持ちと複雑な気持ちを胸に秘めながら読み進めて行きました。
読み終えた後、手紙をしまおうとすると、手紙がもう一枚あることに気が付きました。
そこには、女の子のこれまでの常識を覆すびっくり仰天の内容が「髪の毛のいろは」という、美容師さんの手作りと思われる髪の毛に関する豆知識がびっしり書き込まれていました。
髪の毛のいろは
・まず毎日乾かすこと
髪の毛は濡れていると、非常に敏感な状態になります。髪の毛の表面にはキューティクルという小さな鱗状のモノがたくさんあり、濡れているとそのキューティクルが開いた状態になります。
そのまま寝ると、寝返りなどで、髪の毛が摩擦を受けたときに、キューティクルが剥がれ落ち、ダメージの原因になります。

2、髪の毛の構造
ストローを思い浮かべて下さい。その中にご飯粒がぎっしり詰まっている状態がベストな髪の毛の状態です。

イメージ的にはそのご飯粒に色をつけるのがカラー、ご飯の形を変えてウェーブをつけるのがパーマです。

カラーやパーマを繰り返すとそのご飯粒が流れ落ちて行きます。
スカスカになったストローには、ご飯粒がないので、カラーが定着する場所がありません。形を変える場所がありません=パーマもかかりません。となる訳です。
3、ケアの方法
ではどうすれば綺麗な髪が維持出来るのか。
それは日々のケアです。
カラー、パーマをすれば少なからずダメージは発生します。綺麗な髪を維持するには、そのダメージといかにうまく付き合っていくか、負担をいかに少なくしていくか、ということに懸かっています。
美容室で施術を行うメリットというのは、その人のダメージレベルに合わせて薬剤や施術方法を変えて行えることです。
髪の毛は十人十色なのに、同じ薬剤で同じ仕上がりになるはずがありません。
特に市販品の美容薬剤は危険です。これは後から詳しく説明します。
・シャンプー
シャンプーは美容室専売のモノをおすすめします。
何故か。
・洗浄力について
市販のシャンプー剤は洗浄力が強過ぎるからです。洗浄力が強過ぎると、必要のない所まで洗い過ぎてしまいます。汚れだけでなく、先ほどの綺麗な髪に必要なご飯粒の部分まで作用してしまいます。どんどんご飯粒が流れ落ちてしまいます。
シャンプーが強過ぎると、髪の毛のダメージに直結するのです。

・内容成分
一番巷で噂されているのは「シリコン」と呼ばれるものです。
これは一見髪の毛が綺麗になったと錯覚させるものです。市販のシャンプーやリンスにはこれが沢山配合されています。
どういうことかというと、本当の綺麗な髪というのは、先ほども書きましたがご飯粒がいっぱいに詰まっている状態です。
このシリコンは、ストローの中ではなく、外側に張り付いて、表面をコーティングするものです。
ご飯粒のない表面にコーティング剤で手触りをよくしているに過ぎません。中身はスカスカのままです。

やっかいなのは、比較的健康な部分にも作用するということです。
髪の毛のまわりに毎日のシャンプーでシリコンコーティングを重ねる事で、カラーがご飯粒の部分まで作用しにくくなります。パーマ剤の浸透も悪くなります。

・美容室専売の良さ
美容室専売のシャンプーにもいろんな種類がありますが、洗浄力が市販品に比べ弱いという特徴があります。ご飯粒は残したまま、優しく洗い上げます。
ダメージケアという観点でみると、髪の毛を洗浄することと、流れ落ちたご飯粒を補給するということを同時に行うのが美容室専売シャンプーの特徴です。
表面はカラー、パーマの邪魔をしない保護剤でキューティクルを整えてくれます。

・トリートメント
市販トリートメントは先ほどのシリコンメインに作られています。それに比べ美容室専売トリートメントは、シャンプーでは補えなかった部分を、より強力な成分で補給します。
シャンプー、トリートメントの2段階構成です。
その効果は一目瞭然です。
・洗い流さないトリートメント
毎日乾かすと言っても、ドライヤーの熱もダメージに直結します。(紫外線・エアコンの乾燥なども)
髪の毛は神経が無いので、痛みはありませんが、皮膚に熱を当てすぎると火傷しますよね?
髪の毛も皮膚と同じタンパク質で出来ているので、本当は相当な負担がかかっています。
何も保護せずに熱を当てると髪の毛も火傷します。
それを保護する為に、乾かす前にトリートメントをつけて保護します。
夏場、外に出るときに日焼け止めクリームを塗ることと、全く同じ理由です。
髪質に合わせたトリートメントがありますので、相談してください。
ここまで読んだ女の子は、今まで自分が平気でしていたことが、嘘みたいに怖くなりました。
自分の、言う事をきかなくなった髪は、少なくともこれが関係しているだということがはっきり分かったのです。
もっと読み進めたかった女の子ですが、明日仕事が早いのでまた明日ゆっくり読む事にして、しっかり髪を乾かして寝床に入りました。
続く