スーツが出来てきた。
ホテルから徒歩2分の場所にあるテーラーに行き、受け取った。
こんな感じ。
まあ、どんなに写真を見ても普通のスーツだ。
左ポケットに張り付いている白い布は、仕立て段階でのタグ。
縫い付けられているがすぐ取れる。
アップにするとこんな柄。
ダブルストライプ。
生地の糸が細かいので、しなやかで光る。
いい感じ。
中の仕立ては・・・
こんな感じ。
ところどころに、スーツを丈夫にする細工がしてある。
裏地との境目は可愛らしい縁取りと、ステッチ。
襟の部分も表地を折り返して補強されている。
ズボンの裾も、布でカバーして縫い付けられている。
ただし、指定していたにも関わらず「本切羽」になっていなかった。
※本切羽は、本開きともいい、スーツの袖のボタンが本当に開く状態に仕立てる方法。
しかも、裏地は「総裏仕立て」。
背中の全面に裏地がある状態だ。
形見本として渡した日本で仕立てたスーツは背抜き仕立だったのに・・・・
まあ、これから秋になっていくシーズンなのでいいのだが・・・・
全体的には非常によくできている。
満足だ。
2着で3万円のスーツとは誰も気がつかないだろう。
今日、店に行くと、注文の時にはいなかったインド人が2人、
奥の椅子にふんぞり返って座っていた。
私の相手をしていた英語を話すタイ人は、
私が支払ったお金を、そのインド人に丁寧に渡していた。
インド人は、ふんっと鼻で笑いながら金を受け取っていた。
きっとインド人の店なのだろう。
インド人は洋服の仕立てが得意ならしく、
私が宿泊したアソークという町周辺の仕立て屋は多くがインド人だ。
ちなみに女性モノのスーツやドレスも作れるので、
慣れている人は、タイに旅行に来て、初日に仕立て屋に行く。
なぜか、ベトナムの衣装、アオザイをつくってくれる店もある。