新潟の顧客から呼び出しをくらった。
「責任者と話したい」とのこと。
そのクライアントを担当しているのは女子メンバーE。
彼女は3年半の有期雇用制度で働いていて、
今年の6月末がその満了期日。
満了を迎えることを社内では「卒業」と呼んでいて、彼女は卒業間際ということになる。
16時に、そのクライアントが経営する居酒屋に私一人で訪問した。
神妙な面持ちで待っていたクライアントは、個室に私を導きいれ、とつとつと語りだした。
・・・私たちが提供している商品・サービスの料金が、競合他社にくらべて高いということ。
・・・昨日も2社、私たちの競合が営業に来たということ。
私は、「そうですか・・」と特に否定も肯定もせずに聞いていた。
その後、話は核心に向かった。
・・・その店を担当しているEはいつもオーダーした以上の提案を返してくる・・ということ
・・・競合他社はオーダーした分だけそのまま提案してくる・・ということ
・・・担当しているEに非常に助けられている・・ということ
・・・結果として、店舗の経営は、けっこううまくいっていて、それはEのおかげである・・ということ
・・・だからこれからも、競合にながれることなく、私たちと取引をずっと続けたい・・ということ
要するに、
ほめられた・・・
3年間、一生懸命仕事をしてきたEへ、神様がくれた贈り物だ。
30分くらい、そのクライアントと話をして、お礼を言い・・
店を出てすぐにEに電話をした。
「・・そんなことを言う人(クライアント)じゃないんですけど・・(笑)」
Eは照れていた。
不況だし、業績拡大はなかなか難しいし、こういう時代に仕事をしていると、つらいことが多い。
でも今日のような出来事があると、また10日間くらいは走れる。
このような出来事を作ってくれたEに感謝。
でも、ほめられるという事象は、一方で、これからに期待されたということに他ならない。
このクライアントの期待を裏切らないように、
Eの卒業後も残されたメンバーでクオリティを保たなければならない。
がんばろう!