大学を卒業して、働き始めた頃、




先輩や上司に、進むべき方向や、解決策の質問をすると




高い確率で、




「で、君はどうしたい?」




と聞き返された。




「どうしたいか?わからんから質問してるんや・・・」



と心の中で、つっこみながら、



一生懸命「自分はどうしたいのか?」を考えた。




「で、君はどうしたい?」という言葉は、私が働く会社の伝統の教育言語だ。




みんなが使うし、私も使う。



新人が2年目の先輩に質問しても、2年目はやはり「で、君はどうしたい?」と聞き返す。




わが職場には悪しき伝統がたくさんあるが、



この「で、君はどうしたい?」の伝統は、良いと思う。




働き者でも、考えずに働いている人がすごく多い。



考えずに悩む人も多い。

(「悩むと考えるの違い」は以前に書いたので省略)



「で、君はどうしたい?」は、




考えるのを忘れた人に考えることを思い出させる言葉だ。



んーーー。どうしたいんだろう・・・・俺。



と、頭を使い出すと、答えは出てきやすい。