たくさんの組織、たくさんの組織長、その下で働くメンバーを見てきて、学んだことも書いておこう!
まずは、マネジメントと評価について。
企業における評価は、査定を軸に、人の成果や組織貢献に価値の度合いをつけることだ。
マネジメントはもっと幅が広い。
毎朝9時にちゃんと出社させるのもマネジメントだし、
法律をちゃんと守らせるのもマネジメント。
仲間を大切にしたり、会社の姿勢に行動をそろえたり・・・
評価とマネジメントは関係はあるが、必ずしも一致しない。
ところが、マネージャーの中には、評価とマネジメントを一致させたがる人もいる。
「俺の言うことを守れば評価が上がるよ」
わかりやすいし、
一番簡単なマネジメント手法だ。
私もこの手法は得意だった。
でも、実はこの手法は長持ちしない。
評価が上がることが人のモチベーションを上げるのは、
高い評価をもらって3日間くらいだ。
高評価の効果は長持ちしない。
ゆえに、評価を軸にしたモチベーションは続かない。
会社からの評価されることを目標に働いている人は少数派だ。
誰かに喜ばれるとか、社会の役に立つとか・・・・
たとえば、上司に良い査定をつけてもらうことより、
「お前が頼りだ」とか「ずっと一緒に働きたい」とか言われる方がモチベーションになったりする。
残念ながら、評価を中心にマネジメントをするマネージャーのまわりに、メンバーがあつまることはない。
特に異動や退職で組織的な関係がなくなった後、
そういうマネージャーのまわりに人が集まることはない。
悲しいがそれが現実だ。