トヨタを辞めたのに、訳あってトヨタ生産方式について考えています




トヨタ生産方式の目的、2つの柱であるジャストインタイムと自働化

おそらく製造業にいる人はある程度ご存じのことだと思うが、そうでない人にとってはブラックボックス

ただし、トヨタ生産方式を導入した企業でも、そのほとんどは途中で挫折し、中止したか中断していることだろう
その理由は、トヨタ生産方式の「手段」ばかりを導入しようとしているからと思う

かんばん方式も多能工化も、その目的と全体との関連を理解せずに、ただ手段のみを導入しても真の効果は挙がらない

1940年代くらいからはじまった現場カイゼン活動が、それぞれの関連性をもって広がっていくイメージを持つことが大切です

だけど、トヨタ生産方式が最も優れた生産方式ってことじゃない
縮小経済、多品種少量、価格競争っている今の時代にマッチしていることも重要な要素だとおもう

F.テーラーの科学的管理に始まり、アメリカのフォードシステム、スローン方式・・・
各時代背景からすれば、どれも優れた生産方式だと思う

自国優先、軍事力強化、宇宙産業、体験価値、世界流通、生成AI、メタバース・・・
今後の時代背景にマッチする生産方式とは、なんだろうか?そもそも何を「生産」しているのか?

時代によって生産物は変わっていくが、その生産物が実現するものは「人々の幸せ」であることは変わらないであろう

そして、他人の幸せが自分の幸せと感じられる限り、私は日々、そのことに向けて近づきたいと願っている