こんばんはsatoです。
昨日、ずっと寝てたお陰で幾分か体調復活。
前回の続きを。
指と太ももに動きが出始めて、みんなに
応援され、本人もその気になって
意欲的にリハビリを始め、自主トレにも精力的に励みますが
思い通りに行かないのが麻痺の辛いところ。
それでも、前進あるのみ!って
そんな精神で頑張り続けていましたが
突然、後ろ向きな闇の考えが襲ってきます。
その引き金は何気ない病棟内の入院患者が発した言葉。
リハビリ室からの帰り道、セラピストさんに車イスを押してもらいながらの出来事。
帰り道で1人の老人が私を見て。「兄ちゃん、若いのに何やったん?」
私、「脳出血で、半身麻痺です。」
老人「ありゃー。若いのに一生その体と付き合わなきゃならんから大変だのー。」
「一生…」
悪気のない一言が、やけに心に刺さります。
分かっていても、避けてきたその言葉。
慌てて、セラピストさんフォロー入れます。
「satoさん!始まったばかりですよ。」
「あんな言葉、真に受けたら身が持たないですよ。」
そうかも知れないが、老人の言葉も間違いではない。この頃は精神的に脆く傷付きやすいのでした。
その日は、早めに寝たような気がする。
早く寝た分、早く起きてしまう。
起きたとき辺りはまだ暗い。
することも無く、作業療法(OT)の先生から教えてもらった食器洗い用のスポンジを麻痺側の手にはめて握る練習を始めた。
※この頃は、まだ指の伸展方向(開く方向)に動かないのでスポンジの戻る力を利用して得意な方向の訓練を連続的に行うもの。
わたしは、寝起きが神経回路の繋がりがよいのか?ゆっくりだが、良く動いた。
(その後、昼間は動きは悪くなった。)
昨日の老人との出来事をまだ引きずってはいたが、前に進まなきゃ家族の為にも。そう思った。
この頃は、高頻度でくよくよした。
奥さんに悩みを打ち明けようとしても、
私が倒れてから家の事は全て奥さん任せ。
彼女も無理して色々蓄積して疲れているのが私でも分かる程であった。
奥さんも働いていて、残業もよくある
忙しい職場だった。子供の部活送迎や地域行事、その全てを1人でこなしていた。
決して、私の前では弱音を吐かなかった。
(奥さんに相当負担を掛けていた。)
自分ばかりが不幸の真っ只中に居るものと勘違いしていた。
くよくよなんてしていられない。
なんて自分は馬鹿だったんだ。
それに気づいた。心を入れ換えよう。
もっと頑張らなければ…。
1日1.5時間のリハビリに加えて
まだ出来ることは少ないが休み休み計4時間の自主トレをするようになった。
復活するんだ、絶対に。
家族の為にも!
そう強く思いました。
つづく。