こんばんは
satoです。

毎日花粉が辛い(麻痺も十分辛いですね。)

それでは、前回の続きを。


目が覚めると、私は集中治療室にまだ居た。
目覚めたのは夜だったが、部屋は明るく昼間と勘違いする位だった。


周囲のベッドにも患者さんがいて、バイタルの音がこだまするように鳴っていた。
部屋の真ん中に私が寝ている。

(これも後から聞いた話だが重傷患者は真ん中のベッドでナースが直ぐ行けるポジションになるらしい。)


複数の音が鳴ると結構うるさい。
(こんな所で寝てたのか。)


(たまたま)目の前の壁に丸時計があり、時間を確認。


時計は2時を指していた。
看護師さんが起きた私に気づき一言。


「satoさん、起きた? まだ夜中だから、寝ててもいいのよ。」


私は、その言葉にもう一度(麻酔の効果か?)眠りについた。次に目が覚めたのは、家族の面会。(7時間後)看護師さんが私を起こす。


「satoさん、ご家族が来られたよ。元気な顔を見せてあげて」
瞼を開けると、目の前には、奥さんと子供が立っていた。


まだ、自分の身に何が起きているのか、正しく理解していない私は、

「お・は・よ・う…。」

声を絞り出すのがやっとだった。
すると、みんな泣いている。
(どうして泣いているのだろう?)


主治医とその上役の先生が奥さんに
出血量が多いから、寝たきりのリスクがあって、左の脳出血だから言語障害(完全失語)も高い確率であるので、覚悟して欲しいと言われていたらしい。


私の奥さんも、ベッドの上だが、
発症直後だが元気な頃の面影が残る今の(寝ている)顔を子供に見せておこうと思ったらしい。


そんなことを言われていたら、泣きますわ。
(知らないのは本人だけの事です。)


話はもどり、なにやら奥さんと先生が話している。(会話の声が良く聞こえてくる。)


旦那さん、その後の容態安定しているので
一般病棟に今日、移ってもらいますね。


ただし、しばらくはナースステーションの横の個室になります。


そうして私は一般病棟に移動することに。


一般病棟に移動と言っても、
頭には管が繋がって(自分的には刺さってる)その管は、自分の血で赤く染まっていて恐ろしくて直視できない。


心電図のケーブルもあり、点滴におしっこの管も繋がっていて、身動きが取れない。


唯一、なにも付いていないのは右腕だったので動かそうとすると、


「全く動かない。」


って言うか、動いてくれない。


私、思い出す。


「そう言えば、私は手足が動かなくなって倒れたな。あのときのままなんだ」


悪い夢では、、、なかった。
でも、こんなの経験していないから
頭で処理が出来ない。


失意のまま
一般病棟に移動した。
それで看護師さんが一言。


「satoさん目が覚めてよかったね。これからリハビリ頑張らないとね。」


全く動かない右半身を前に、そんな気持ちにはならなかった。


私の気持ちなんて関係なく
セラピストさんが続々と登場する。
(PT,OT,ST)
みなさん決まって同じ事を言う。

「さぁ!リハビリ一緒に頑張りましょう✨」
(満面の笑みで)


まだ、自分が脳出血という病を理解していないので、何がなんだか分からない。
始まりは、こんな感じでした。

嫌々ながらも、私のリハビリか始まります。


最後まで読んでいただきありがとうございます。