「小学3年生〜小学卒業」
引っ越しをして迎えた小学3年生の春。
初めてのクラス分けの日、運動場で先生が一人ずつ名前を呼んでいきました。
でも、最後まで私の名前は呼ばれませんでした。
「私は忘れられたんだ…。」
幼い心には大きな出来事で、それをきっかけに自分の下の名前が嫌いになってしまいました。
その後、仲の良い友達もできましたが、私は少しずつ口数が減り、おとなしい子になっていきました。
小学4年生の夏休み。
嫌々通っていたピアノ教室を休み、友達と遊びに行ってしまいました。
母にはひどく叱られ、その日の夜、しぶしぶピアノ教室へ向かいました。
帰り道、公園のあたりで、ぼんやりと立っている女性の姿が見えました。
私は「お母さんが迎えに来てくれたんだ」と思い、時々振り返りながら歩いていました。
でも、50メートルほど歩いて振り返ると、その女性は忽然と消えていたのです。
「あれ? 隠れたのかな?」
そう思って急いで家へ帰り、母に
「迎えに来てくれた?」
と聞くと、
「何を言ってるの。」
と、キッパリ言われました。
その瞬間、
「私には霊が見えるんだ。」
そう、はっきり自覚した出来事でした。
その後も、不思議な体験は続きました。
当時流行っていた「こっくりさん」を友達とやっていましたが、ある時から普通ではない霊のようなものが見えるようになり、怖くなってやめました。
特にお盆の時期になると、人や動物の霊が普段よりはっきり見えることがありました。
母に「見えている」と話しても理解してもらえず、「変わった子」と言われることもありました。
そのたびに私は何も言えなくなり、ますます無口になっていきました。
そんな頃から、不思議と占いに興味を持ち始めました。
占星術の本を夢中で読み、時間を忘れるほど占いに没頭していきました。
そして、なぜか理由も分からないまま、マザー・テレサの生き方にも強く惹かれるようになっていました。
学校では、文章を理解することが苦手で、美術以外の勉強はあまり得意ではありませんでした。
授業についていけず、少しずつ取り残されていくような感覚がありました。
心配した母が塾へ通わせてくれましたが、それも私には苦痛でした。
そんな中、唯一心から楽しみにしていたのが、5年生から始まった放課後のバレーボールクラブでした。
子どもの頃に見て憧れていた『アタックNo.1』の影響もあり、幼稚園の頃から遊びの中でバレーボールを楽しんでいた私は、夢中になってボールを追いかけました。
そしてもう一つ、自分から唯一「習いたい」と親にお願いしたのが絵画教室でした。
誰かに言われたからではなく、自分の心が「やりたい」と感じたことでした。
今振り返ると、その時の喜びは今でも鮮明に覚えています。
人は、自分の魂が本当に望むことに出会えた時、自然と力が湧いてくる。
この頃の体験が、そのことを私に教えてくれていたのかもしれません。
