佐藤武久のブログ 「日本・モンゴル往来日記」 -17ページ目

オーディオの足跡 パイオニア SA-6800Ⅱ

栃の若葉 2021.6.1

花だより 芍薬開花 2021.6.1

空海の風景(司馬遼太郎)

VictorのMST-1000というアンプ

 

山崎 浩 様

 

文献お送りいただきありがとうございました。

 

「STK020による定電流アンプの製作」はWebに公開されていたものを拝読いたしました。

http://www43.tok2.com/home/kirifuri/article/2012/r-tec1210_(01)STK020-constant-current-amp_YamazakiH.pdf#search='SAMYO+STK020'

 

前回の記事にリンクの不備がありましたので、一部再送信させていただきます。

 

ーーー以下再送分ーーー

 

三洋に入社して最初の仕事はシリコン・パワー・トランジスタの開発でした。

最初に商品化した2SD67というTRはVictorのMST-1000とうアンプに採用されました。

 

 

http://history-of-stereo.com/j-jvc/mst-1000.jpg

 

 

ある日の日曜日に、何の用事か忘れましたが、会社に行ってみる回路技術部の大部屋に平強さんが仕事をしていました。

その時、Victorの太田一穂さんを紹介してもらいました。

月に100台くらいしか売れない高級アンプを2SD67を使って設計しているのだが、負荷ショートのテストで躓いているということでした。

その問題にASOプロテクターというアイデアを提供して解決したのが、私が他人の領分に口出しをした最初の事例でした。

平さんのプライドを傷つけたのか、あるいは感謝されたのかはわかりません。

平さんは当時、三洋の吉田団地の社宅の私と同じ建物でお母さんと暮らしていました。

私が東の端で平さんが西の端で、私の妻は平さんのお母さんに親しくして貰っていました。

 

新潟に帰ってから、インターネットを検索してみると、太田一穂さんの写真やら、MST-1000(http://history-of-stereo.com/j-jvc/mst-1000.jpg

を6台使っての

「ステレオレコードと生演奏のすり替え実験」の実際

 

http://www.suginokai.net/sakuhin/namasuri2/

 

https://aucfree.com/items/w159475254

 

等の記事が見つかったりして、連鎖反応が取り止めもなくなりました。

ーーー再送分終わりーーー

 

パワートランジスタの開発の関してはセカンドブレークダウン(S/B)に対する耐量をいかに高めるかが最重要テーマでしたが、

私は櫛型アルミ電極のエミッターの一部をカットして分布抵抗を増やして電流分布の均一化を計ることにより解決しました。

このアイディアにより当時のライバル製品だったソニーのチップの半分のサイズで50Wの電力容量を実現できました。

このアイディアの米国特許を検討したのですが、すでにノーベル賞受賞者のショックレーが基本特許を申請していて断念し、

かなり限定的な国内特許に留まりましたが、大いに自信を強くしたものです。

このD67のチップは、その後のひとまわり小さいC931とともに、ハイブリッドICのパワーTRとして大いに重用されました。

当時パワーTRは半田電極が主流でしたが、アルミ電極を採用したことが、その後のハイブリッド化に適したのではないかと思っています。

当時、技術提携していたRCAの駐在員から送られてくる資料は半田電極のものでした。

 

1968年の4月から3回、「電子技術」誌に連載した記事を紙数が多くなりましたので別送しました。

ご笑覧下さい。

 

 

CD-ROM「元気なモンゴル」編集人 佐藤 武久 Takehisa Sato
Email : sato032@yahoo.co.jp
HP:http://www.geocities.jp/sato032/
    モンゴル通信「モンゴル高原から送るEメール」
Blog:http://blogs.yahoo.co.jp/jkchp386/48213787.html
    日本・モンゴル往来日記
Twitter,Facebook: sato032

二ホンカワトンボの♂?

花だより 2021.5.26

 
カキツバタ
アカシア

 

みんなの詩 「子供だった頃」

ハイブリッド・パワーIC使用のオーディオ機器 SANSUI A-M70

ハイブリッド・パワーIC使用のオーディオ機器 SANYO DCA-V3 1978年 

 
SANYO DCA-V3 1978年 
 
 
http://www.niji.or.jp/home/k-nisi/dca-v3-h2.jpg 
OTTO DCA-V3 
STEREO INTEGRATED DC AMPLIFIER ¥67,000
1978年にオットー(三洋電機)が発売したプリメインアンプ。一見ごく普通の目立たないオーソドッ 
クスなデザインをもつプリメインアンプですが,パルス電源を搭載した電源部を持つ,オットーの意欲 
作でした。
DCA-V3の電源部は,いわゆるパルス電源で,「ハイスピード&レギュレーテッドICパルス電源」の 
略で,「H-R ICパルス電源」と称されていました。この「H-R ICパルス電源」は,アンプの電源部 
に求められる,入力電圧・負荷変動に強いこと(レギュレーションの良いこと),低インピーダンスであ 
ること,過渡応答がよいこと,容量が十分でかつ安定していることなどの条件を満たすために,通常 
のトランス電源に対して,コンピューターなどの産業用電子機器に使用されているスイッチングレギュ 
レーターを用いた電源部でした。通常のAC100V電源の交流をダイレクトに直流にしたあと,高周波 
のパルス波に変換し,高周波フェライトコアトランスで降圧→整流して,希望の直流電圧を得るもので 
小型で高効率,安定度が高いなどの特徴を持っていました。 
さらに,「H-R ICパルス電源」の特徴として,定電圧化のために徹底してデリケートな制御を行うフィ 
ードバック回路が設定されていました。これは,取り出された直流電圧を,もう一度フィードバック回路 
を通して,そのわずかな誤差までも検出し,正確で安定した出力を取り出すもので,PWM制御により 
出力電圧に対応してパルス幅をコントロールして定電圧化を行い,その名の通り,ハイスピードにレギ 
ュレーション(入力電圧変動率1%以内,負荷電圧変動率2%以内を実現)を確保しようとするもので 
した。 
また,スイッチング周波数が35kHzと高く設定され,(先発で同じくパルス電源を採用していたソニー 
はスイッチング周波数が20kHzだった。)スイッチング速度が高速となり,可聴帯域外になることなど 
とともに,高速で高安定度を実現していました。 
この「H-R ICパルス電源」には,三洋電機の半導体技術が生かされた高耐圧で高速スイッチングが 
可能なハイブリッドICが開発され,部品点数の著しい減少と信頼性の向上が実現され,「ICパルス電 
源」の名を冠することになっていました。高周波の他のアンプ部への影響を避けるために,電源部全体 
は,ビス1本使わない,全体を缶詰のように包み込む「CANシールド」で,不要輻射を抑えていました。
イコライザアンプには,低雑音FETによる差動入力カレントミラー回路→2段目エミッタ接地増幅→ 
終段ピュアコンプリメンタリーSEPP-OCLという3段構成が採用されていました。初段に使用され 
た低雑音FETは吟味されたものを使用し,オーバーオールの特性で,2.5mV感度で90dB(IHF-A) 
歪み率0.01%と,高SN,低歪みを実現していました。 
また,MC型カートリッジに対しては,MCヘッドアンプを搭載し,0.06mV感度で80dBという高SN 
比を実現していました。
パワー段は,信号経路からコンデンサを排除したDCアンプを採用し,ハイブリッドパワーICを専用に 
開発して搭載していました。このハイブリッドパワーICは,60W+60Wの出力を,全高調波歪率 
0.02%以下,混変調歪率0.02%以下の低歪率で実現していました。
機能的にはオーソドックスな構成で,トーンコントロールはコントロール特性の良さで定評のあるBAX 
型を搭載し,トーンスイッチOFFで切り離されるようになっていました。SUBSONICフィルタ(5Hz), 
ローフィルタ(20Hz)や,ラウドネス,相互ダビング可能な2系統のテープ端子などが装備されていま 
した。
以上のように,DCA-V3は,比較的薄型で軽量の筐体に,当時の最新技術を投入したオットーの意 
欲作でした。ここで展開されたパルス電源の技術は,その後途絶え,継承されませんでしたが,デジ 
タル時代になって見直され,海外の高級機などに見られるようになってきたのは周知の事実です。そ 
の意味でも,当時としては非常に先進的なアンプであったと思います。 
  
 
以下に,当時のカタログの一部をご紹介します。 
  
 


美しい音の再生のために 
先進の半導体技術を生かした 
透徹のアンプです。
◎高性能MCヘッドアンプ搭載 
◎SN比90dB(2.5mV)のイコライザアンプ 
◎特性の美しいトーンコントロールの装備 
◎音楽をリアルに再生するDCパワー60W×60W 
◎H-R ICパルス電源がDCパワーに磨きをかける 
◎高速応答の保護回路を内蔵した安全設計 
◎ローフィルタ&サブソニックフィルタの装備 
◎金メッキ処理のMC/MM入力端子 
  
 
●DCA-V3の仕様●
 
実効出力 60W+60W(20Hz~20kHz,8Ω動作,0.02%歪)
全高調波歪率 0.01%以下(実効出力-3dB)
混変調歪率 0.02%(実効出力時)
ダンピングファクター 50(20Hz~20kHz)
入力感度/インピーダンス PHONO 1(MM):2.5mV/47kΩ 
PHONO 2(MC):0.06mV/22Ω 
AUX         :150mV/47kΩ 
TUNER       :150mV/47kΩ 
TAPE1・2     :150mV/47kΩ 
MAIN INPUT  :1000mV/47kΩ
出力電圧 REC OUT1・2  :150mV 
PRE OUTPUT  :1000mV 
PHONES(OPEN):25mW(8Ω)
周波数特性 PHONO1・2         :20Hz~20kHz±0.3dB 
AUX・TUNER・TAPE1・2:10Hz~20kHz+0-3dB 
MAIN             :DC~50kHz+0-3dB
トーンコントロール特性 最大可変幅BASS  :±10dB at 100Hz 
        TREBLE:±10dB at 10kHz
フィルタ特性 LOWフィルタ     :20Hz 6dB/oct 
SUBSONICフィルタ:5Hz 6dB/oct
SN比 
(IHF-Aネットワーク)
PHONO 1(MM)     :90dB 
PHONO 2(MC)     :80dB 
AUX・TUNER・TAPE1・2:95dB 
MAIN             :100dB
最大許容入力 PHONO 1(MM):200mV 
PHONO 2(MC):5mV
電源 AC100V 50/60Hz
消費電力 100W
外形寸法 440W×89.5H×304Dmm
重量 6.2kg
※本ページに掲載したDCA-V3の写真,仕様表等は,1978年 
 10月のOTTOのカタログより抜粋したもので,三洋電機株式 
 会社に著作権があります。したがって,これらの写真等を無断 
 で転載・引用等することは法律で禁じられていますのでご注意 
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