集落点検・・・ | 郷の住人

集落点検・・・

9,10日と2日間にわたり 石川県の「集落点検研修」で 小松市に行ってきました

集落点検・・・かなり難しい課題にとらえています


なぜって 点検できるには それなりの専門的な知識が必要なんですねぇ


たとえば イノシシのエサとなるものだけでも 水稲をはじめ野菜 果樹果菜 牧草

ドングリ 昆虫に爬虫類と まるで それぞれの専門調査員からです


9日は県の普及員さん なので 農政・林政・畜産の専門分野の方たちばかり

それなら私にも教えてもらおうと 意外なところで牧草を・・・と思ったが 畜産の方が

居ませんでした う~ん 一応 イタリアンライグラスとクローバーぐらいなら分かるかな


これ 意外にイノシシのエサとなるものです シカならそのままエサですし・・・ねぇ

何を言いたいかといえば 里は全てがエサとなる場所だということを理解することです


こんな切り口から 集落点検をするには 専門分野からそれぞれに見つけて教え合う

そうすることで いち早く知識を得ることができる ということ


加害獣にしても自然保護課から 生態や行動を学べるわけですから 専門集団を作って

集落を見て回り 侵入経路や 防護柵を見れば ケモノ道も自然と見えてくるはずです


さらに 地元での聞き取り調査 この木 なんの木 気になる木 と聞けば 地元の人は

よその木でも知っているものです そんな情報収集から対策を考える そんな研修です


郷の住人-研修会  郷の住人-抜け道
現地を点検して回ると ありますねぇ フェンスからの抜け道 “へぇ~ これかぁ~”

はい こういうものを見つけるのは私の専門 その先には ほら ケモノ道があります


あとは 近くの痕跡さがし フェンスに土や毛が付いていないか 足跡はないか・・・と

どうも イノシシの雰囲気ですが くっきりとした足跡はなく 小さな掘り返し程度です

それならケモノ道を調べれば・・・と その時間はなく たぶん 一才のオスかなぁ


郷の住人-対策の検討  郷の住人-地図に落とし込み
そんな点検情報を地図に落とし込み さぁ~ 対策の検討会 まずは 問題点から

次々と見てきたことからまとめていく そして 直ぐできること 短期的にできること

そして長期にしていくことを 表に書きだしました ・・・内容は ここではちょっと


そして発表 内容を聞いていると う~ん お~っ 驚きました 我々がやってきたこと

やっていることなんです こうも似た話になるというのは うまくいく事は同じということ


けっして 誘導や先導したわけではありません ちょこっと アドバイスはしましたけど

長期的の中でも 賑わいを提案する辺りは さすが普及員さんですねぇ 


10日は 市町の鳥獣害担当者に 対策協議会からの方 県の普及員さん


郷の住人-市町の研修会  郷の住人-電気柵の不備
内容は同じですが さらに地域に近い部分の話を少し加えて 話しました


今回の依頼は 「集落点検について・・・」でしたが 点検の方法や対策の検討など

長年やっていかないと見えてこないものばかり その手法は 簡単には表せない・・・


現場を何度も見て 専門的な部分を理解して ケモノの行動まで分かるようになる

それには やはり専門集団を形成することが必要なのではないでしょうか


下見をしてから一週間 重く考えていました 何を一番伝えたら良いか・・・ 何を・・・

そして “歴史から見て 100年情報が途絶えていたイノシシ 一から勉強ですから

失敗を恐れないで 検証を繰り返し 失敗から学ぶ 10年後に分かることもあるはず”


相手は生き物です 環境に慣れ 変わるものだという認識は持つべきで こうすれば

こうやったらうまくいく・・・とは思わず こうしたらどうする これならどうだと攻め続ける


そして 検証を繰り返せば 100年以上前の付き合い方が見えてくる様な気がします

県の普及員さんから帰り際に “うちらの所に シシ穴と言う 落とし穴があるんです”

と教えられました さらに 止め刺し槍もあるそうです


100年前の情報は 各地に有る そういう情報を掘り起し 伝えて

                                       ください・・・ねぇ

いやぁ~

こちらも 良い

勉強になりましたよぉ・・・