電気柵で村を囲ってしまおう | 郷の住人

電気柵で村を囲ってしまおう

     電気柵で村を囲ってしまおう


彼らの攻撃は日に日に兵力が増すのか とどまる気配は無い

次々と 郷のファミレスを廃業させる

耕作放棄地は増えるばかりだ・・・・


お上へは 何とかしてほしいと三年前から何度も言ってあるが

被害の状況を掴んで対策を検討中とのこと


電気柵の一日も早い設置が必要だ

といっても 費用は誰が持つ・・・

田畑の無い人の賛同は得られない

しかし このままだと彼らの陣地は広がるばかり

次に狙われるのは 屋敷の周り 

だいじな庭に 鼻堀クレーターができるのは時間の問題だ

被害にあわないと解らない人ばかり それは世の常


朗報が入る お上の補助金が決まった

さっそく 作戦会議

すぐにでも 村じゅう総出で設置しよう と気勢を上げる

が すかさず冷静な意見

             維持管理はどうするの !?

うー・・・む

そうなのだ 電気柵には草による漏電が最大の欠点だ

常に伸びる雑草を 電線に触れないように

草刈に出てもらわないといけないのだ・・・・

おこない(厄払)・側溝の泥上げ・林道の草刈・社会奉仕と

みんなに出てもらうことは他にも沢山ある

さらに 電気柵の設置ぐらいなら理解してもらえるが

頻繁に草刈となると 区民の理解は難しい

諦めざるを得ないのか・・・・・


しないと言う 理由はよく解った

では するとしたら どういうやり方がいいのか

・・・・・全体で考えてもよく解らない 各班に任せてみては

いくつかの村の行事は 各班に任せてるんだから

それぞれのやり方は違っても 結果的に囲えればいいんだ


ここの郷には 60軒 班に分ければ15軒位で四班ある

班は最も小さくて 最も強いつながりのコミュニティ

みんなが隣近所の付き合いで 助け合って生きてきた

他の班との 対抗意識まで生まれるほどじゃないか


そうだ 班で考えてもらおう
我々の役割は 班をつなぐ事だけ考えればいいと思う

前向きに進めることが大事な事ではないか

とにかく 囲うということで

一度 現場を見て歩こう

            結論はそれから