通常であれば6月22日に閉会予定であった第177回通常国会が、3月11日に発生した東日本大震災の影響で70日間延長され、8月31日に会期末を迎えました。
東日本大震災の復旧・復興に向け、党派を超えて協力しなければいけない状況に関わらず、菅政権の迷走により、国会審議は空転し、大きな遅れと政治不信を招きました。
そんな中、私は国会対策委員長代理という役職に就任致しました。国会対策委員会は国会日程を決めたり、法案の可否を与野党で審議するなど、国会運営がスムーズで正常に進むように調整する重要な役割を担っています。しかし総裁や幹事長・政調会長に比べるとメディアの露出は少なく、地元の皆様にはなかなか仕事内容が伝わりにくい役職です。
菅政権の迷走に苦慮しながらも、第2次補正予算案や公債発行特例措置法案などの重要法案が成立する事となり、2009年政権交代を果たした民主党マニフェストであげられたバラマキ4K(こども手当・高速道路無料化・高校無償化・戸別所得補償制度)の中で、看板施策である『こども手当』の廃止と高校無償化・戸別所得補償制度の見直しを取り付けられた事は我々野党にとって大きな収穫です。
菅内閣が退陣して、野田首相のもと、新しい内閣が発足しました。菅内閣への反発もあり、支持率はのきなみ回復しています。しかし鳩山・菅内閣共に、発足当初の支持率は非常に高かったものの、急落しています。野田首相もその事を肝に銘じ、復旧・復興はもとより、景気回復策にも取組まなければいけません。しかし我々自民党にとって、野田内閣の支持率上昇と共に、民主支持も回復し、自民支持は減少してしまった事を真摯に受け止めなければいけません。
台風12号の影響で和歌山を中心に100人以上の死者が出てしまっています。東北と合わせて早急な対応が求められます。災害の復旧・復興に関しては、最大限協力しながら、バラマキ政策や疑問の残る法案は徹底的に追及し、他政党に左右されない支持を得られるよう全力を尽くします。