こんにちは🌞
佐藤智広です!
『Ikettyao stage02「居場所のない俺らの遠吠え」』
8月25日(日)無事全公演終了いたしました!
イケッチャオは、いや"前中りょう"(イケッチャオ主催)さんのつくるものは、もう本当に素敵空間ですね!
前中りょうさんが話してるだけで周りにいる我々のセロトニン出まくり祭りです!
稽古場から本番まで幸せでしかありませんでした!
稽古場からというと、私はとても迷惑をかけてしまっておりました。
別の仕事があったとはいえ、ほとんど稽古に参加できなかったのです。
その作品やお客様に対してどうしても失礼だなと感じた。
正直なところ、最初お話をいただいた時は流石に作品の質を落としかねないため、出ない選択をしていました。
そんな私やマネージャーさんに根気強く話をしてくださったのが前中りょうさんでした。
前中りょうさんという人間は不思議ですね。
「絶対に大丈夫です」
その言葉を、100%いや1000%本当に思わせてしまうのですから。
そして気づいたら千秋楽まで持っていって、「出て良かった」と思わせてしまうのです。
もう意味がわかりません。
さて、そんな意味のわからない前中りょうさんが手がけた『居場所のない俺らの遠吠え』・・・
私は大嫌いです。
「難しい題材を持って来たな」
そう、今作の題材を扱う上で難しいと感じました。
とても、とても難しいのです。
生半可に扱えたもんじゃない。
どれだけ勉強しても足りないし、歴史物の様に文献があるわけでもない。
当事者に話を聞くなんてもってのほか。
いくつかやりようがある中で、私ができたのは感じることだけでした。
少しでも物語の近くに身を置くことでした。
今作、"黒門街"という場所がメインのお話でした。
そこに似た場所に覚えがありました。
きっと誰しもが聞いたことのある場所です。
丁度その中に朝までやっている喫茶店があったのです。
その喫茶店から見えるのは、正にそのど真ん中。
今作の台本を読むのに、ここほど適した場所はないと感じました。
するとどうでしょう、心が少しずつ少しずつ暗く重くなっていきました。
「あぁ、これか・・・いやこれ以上なのか」
私には帰るという逃げ場がありました。
"居場所"がありました。
『居場所のない俺らの遠吠え』
そう、逃げ場(居場所)がない人間の話。
そんなのどうすればできる。
もう本当に
「難しい題材を持って来たな」
ただ、台本を読めば読むほど心の暗さや重さが違うものになっていくのがわかりました。
熱になっていくのがわかりました。
「そうか、これをしっかり伝えるのが我々役者の仕事なんだ」と。
言葉を選ばずに書かせてもらいます。
この題材面白い
そんな最低で最高な感情が芽生えました。
そこからはもう一直線でした。
変なことを考えず突き進むだけでした。
この本は、この作品は、しっかりお客様に届けなければならない。
その一心で進むことができました。
だから『居場所のない俺らの遠吠え』・・・
私は大好きです。
変なことををつらつらと書き殴ってみましたが、結果は貴方にしかわかりません。
この作品を認めるも良し、認めないも良しです。
ただこの作品に触れて、少しでも考えてもらえたならそれが我々にとって、少なくとも私にとっての幸せです。
改めて、この作品に触れてくれてありがとうございました。
それでは今日はこの辺で!
佐藤智広でした☻