石も好き | 近藤サト オフィシャルブログ「ベルベットフィール」Powered by Ameba

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私は石も大好きです。

子供のころから水晶や化石はもちろん、気に入った小さな石コロも集めていました。

都心ではなかなか石集めは出来ませんが、立派なビルがたくさんあって、そういうビルにはいい石が使ってあって、壁を見ていて飽きませんし、江戸城の掘りとか石組みとか、古くてしっかりした石積みが各所にあり、都会もまた楽しいです!

石は魅力的です。

石については今後何度か登場することになると思います。

今日の石は、藍銅鉱と孔雀石。
これらは、岩絵の具の原料です。
もっとも有名な群青と緑青。
日本画の青や緑を思い出してください。

これらの岩石を砕いたものを膠で溶いて紙に接着させるのが岩絵の具。
群青の藍銅鉱はラピスラズリとは違います。群青は大変貴重で高価な絵の具ですがそれほど得難い色なのです。

その色合いは本当に自然由来のものかと思うほどビビッドです。でも不思議と何時迄も見ていられます。それが自然の力かもしれません。

岩絵の具が使われた絵を見て、
そこに『石が在る』と思う人はあまりいないかもしれませんが、私は絵を観て石を観ます。
絵の具や絵の表面の質感をマチエールと言いますが、岩絵の具はそのマットで落ち着いた、まさに岩石由来の暖かさが素晴らしい。岩絵の具で描かれた絵画は是非本物を観て欲しい絵画のひとつです。

日本の文化として教育現場でも扱ってもらえたらと思います。

つぎは、石と言えば『硯』!についてもお話したいです。