寝たきり社長が開所を目指すヘルパー事業所ですが、
事業所名を「ホームケアステーションさてと」に決めました!

その理由は、重い障害や難病を抱える人たちにも、
「さてと、今日はどんな一日にしよう」と言ってほしいからです。

 



私は現在、自薦ヘルパーとして生活を構築していますが、
以前は生活介護を利用していました。

はじめに断っておきますが、
生活介護が不要と言っているわけではありません。

それが必要な方も、場合も、
あることは重々理解していますが、
私自身はその当時、日々の生活介護が負担となっていました。

行きたい場所があっても、行くことが難しい。
会いたい人がいても、会いに行けない。

職員さんに「映画に行きたいです」と伝えたところ、
「人手が足りないので、1年に1回程度なら大丈夫です」と言われました。

その後、ようやく初めて連れて行ってもらい、
とても嬉しかった思い出があります。

映画の帰り道、「次は来年かな。何の映画が上映されるかな」と笑いながら帰ってきましたが、

翌年になると、「年に1回の外出は無理です。これからは2~3年に1回にします」と告げられ、少し絶望した思い出も(笑)。

しかしながら、
当時の私はそれが当たり前だと思っていました。

ベッドから窓の外を見ても、
「今日は外出できない日だから」と、我慢して部屋で過ごすのが当たり前だと考えていたのです。

だから、「さてと、今日はどんな一日にしよう」という言葉は絶対に口に出せなかったし、自身が言えるとも思っていませんでした。

その後、生活介護を辞めて、
自薦ヘルパー利用などを自ら調べ、現在お世話になっている事業所の社長さんと出会いました。

初めて会った日に、「何かご希望はありますか」と尋ねられ、「わがままかもしれませんが、月に1回でも友人と会ったり自由に外出したいです」と答えました。

彼は私を不思議そうに見つめ、「月に1回で十分ですか?」と尋ねました。私は「今までそれが難しかったんです」と答えました。

「そうなんですか」と彼は言いながら窓の外を見つめ、「今日は本当に良い天気ですよね」と言いました。

最初、「急に何を言ってるんだろ。笑」と思いましたが、

すると続けて、「出かけるために1カ月前から予約しなければならないとか、月に1回の外出が妥当だとか、私だったら我慢できませんね」。

そして最後に、
こう言ってくれました。

「今日は天気が良いから外に出ましょう。雨なので家で過ごしましょう。そうやって自由に選べることが本来、当たり前だと思うんです」

この言葉で私の中に衝撃が走り、
その衝撃は、やがて喜びや幸せに変わりました。

そして、その日から、
「自分は障害者だ」という考えが薄れていきました。

最近では、その考えが薄れたというより、
微塵も思わなくなりました(笑)。

もちろん、障害がなくなったわけではなく、
自分が寝たきりである現実も変わりません。

ただ、変わったことが1つだけあります。

それは毎日、「さてと、今日はどんな一日にしよう」と言えるようになったことです。

今では、天気が良ければ外出するし、
天気が良くても部屋にいたい日は部屋にいます。

友人や知人から「会いましょう」と言われたら、
自分が会いたいなら会いますし、会いたくなければ会いません(笑)。

中途半端な時間にお腹が空いたら、
お昼時以外でもカップラーメンなどを食べます。

些細なことですが、
それだけで私たち障害者は幸せを感じることができるのです。

仙拓のビジョンは、
「ひとりひとりに新しい選択を」。

私は難病や重い障害を抱える方々に、
「自分の毎日を自分で決める」という選択肢を提供したいのです。

だから、
「さてと」という名前なのです。

ちなみに現在、
ヘルパー開所に向けてクラウドファンディングも行っています。

おかげさまで、
開始から3日目で目標金額の39%を達成しました!

支援くださっている皆様に心から感謝です。

しかし、まだまだ目標金額までの道のりは遠いです。

皆様良かったら、当投稿をシェアお願い致します!

それと、もし可能でしたら、
ご支援も何卒お願い致します☺

難病で寝たきりの私だからこその視点で介護事業所を運営したい
https://readyfor.jp/projects/netakiri

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