森永卓郎「ザイム真理教」 | 八ヶ岳南麓の里小屋から -for comfort life-

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静岡県と山梨県、2拠点居住のおじさんです。思ったこと、美味しかったこと、楽しかったこと、等々を気ままに綴っていきたいと思います。

がん公表後も精力的に執筆活動を続ける

森永卓郎さんのベストセラーを読んでました。

 

ちなみに本書は…大手出版社からは断られたそうです。

上記ニッポン放送のインタビューより

 

原稿を書き上げて編集者に見せたら、大手出版社の編集者は出版を断ってきたのです。(中略)最後に一縷の望みを賭けて、三五館シンシャに送ると、中野社長からすぐに返信が来て「これは世に問うべき本だ。うちでやりましょう」と。「僕はこの出版社を1人でやっているので、犠牲者は僕と森永さん2人です。2人でやりましょう」と言ってくれて、日の目を見ることになりました。


概要はAmazonから部分引用します。

それは信者8000万人の巨大カルト。「大蔵省(現財務省)の奴隷だった」という自身の実体験をもとに宗教を通り越してカルト教団化する財務省の実態をあばき、その教義を守り続けて転落し続ける日本経済&国民生活に警鐘を鳴らす。森永卓郎による警世の書。


森永さんは東大経済学部を卒業後、現在のJTに入社。そこで現在の財務省と業務上付き合いがあったこともあり、説得力がありました。

以下、印象的だった個所です。
 

財務省が重視する「財政均衡主義」とは…年度の財政支出をその年度の経常的収入(租税・印紙収入,各種納付金,手数料など)と等しくすること。だから税収を増やして国債(増やし過ぎるとインフレになる~!)などの支出を減らしたいのが財務省のアイデンティティのようです。

 

しかしながら、森永さんは

「そんなことはない!」とツッコミます。

安倍政権の最終年にあたる2020年度の1年間で、日銀は46兆円も国債保有を増やした。それでも、いんふれどころかデフレが続いた。(中略)税収不足を国債でまかなうことを永遠に続けてもまったく問題がないことが分かる。

 

私にとっては、とても簡単な仕掛けなのだが、なぜか多くの人にそれが伝わらなない。「森永が言ってるから」で敬遠されることが多い(苦笑)のですが、こうした実例を上げて説明されると「うん、そうかも知れない」と思ってしまいます。

(前略)財務官僚が経済の本質を知らないことについて…財務省のキャリア官僚というのは、東大法学部出身者が多い。出世コースに乗っている人に限れば圧倒的に東大法学部だ。法学部出身だから、あまり経済学を勉強していない。

 

だから、財政均衡、すなわち税収の範囲内に歳出を収めるという経済学的にありえない話を「正しい」と思い込んでしまったのだ。


うーむ、法学部出身者が多いが故に財務省に入省すると財政均衡主義に洗脳されるのでしょうか。経済学部出身の森永さんの発言にガッテンしました。

「最強の親衛隊・国税庁」の中で・・・

富裕層やエリートが財務省に逆らえないのは(中略)財務省の外局である国税庁が幅広い裁量権を持っているからだと森永さんは訴えます。(例:大物タレントの申告漏れは国税庁に刺されたというもの)

キーワードは「経費」のようで「何が(税金のかからない)経費か」は完全に国税庁の裁量ひとつのようです。財務省を辛辣に批判しているある評論家は、確定申告の際に1円も経費を計上しないそうだ。そこまでしないと、絶対安全な申告にはならないという。

 

ん~、国税庁(財務省外局)恐すぎです。
 

久々に快晴の朝を迎えた八ケ岳南麓の里小屋にて

 

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