私はコンサルタントとして、いろいろな会社のお手伝いをしていますが、最
初の段階で一番気をつけていることがあります。
それはその会社の社風と「共鳴」することです。
皆さんは中学の時に音の勉強をされたと思います。音には波長がありま
すが、同じ波長を出す音源がある場合、一方の音源から音を出すと他方
の音源も音を出すようになります。これを共鳴といいます。
われわれ人間の場合も、「彼とは波長が合う」とか、「波長が合わない」
とかいいます。
われわれの感情や行動には一定のリズムがあり、それに基づいて波動
を出しています。その波動の波長が合えば、お互いが共鳴し合います。
組織の中でも、それぞれの構成員が発する波動によって、共鳴したり共
鳴しなかったりします。
共鳴する組織では、お互いがエネルギーを与え合うので、一人では1し
かないエネルギーが、2倍にも、5倍にも、10倍にもなります。
これが組織のパワーです。
逆に、お互いの波長がバラバラであれば、雑音と感じます。これはお互い
がかみ合わずイライラする状態です。
雑音が聞こえる組織では、お互いがお互いのエネルギーを打ち消し合うの
で、1あるエネルギーが0.5にもなり0.3にもなり、最後にはなくなってしま
います。
ですから私は、コンサルティングを行うときは、まずその会社の社風を理解
し感じ取ることを優先します。
それができれば、その会社の出す波長に私の波長を合わす様にします。
そうすれば、「組織の共鳴」が生まれ、1ある社員のエネルギーが、共鳴
によって2倍にも3倍にも10倍にも高めることができます。
逆に、共鳴ができていない時に、私がとやかく指示を出しても、それは雑音
にしか聞こえません。
その時には、その会社が持っているエネルギーをどんどん奪い取ってしまい、
1ある社員のエネルギーを0.5にも0.3にも減らしてしまいます。
今回は、私ごとの話で申し訳ないのですが、リーダーたる者、組織と共鳴し、
構成員の1あるエネルギーを2倍にも、3倍にも10倍にも高めることが、極
めて大事ではないでしょうか。