音月桂ちゃんの退団後初ミュージカル。
私にとっては初めての韓国発ミュージカルでもあり
暗めのチラシビジュアルの印象も今ひとつ「?」だったので
あまり期待せずに行ったのだけれど。
これがめちゃめちゃ面白かった!!
ミュージカルだけどサスペンスとしての物語がきっちり組まれてるので
どんどん話に引き込まれて、休憩なしの二時間強があっと言う間。

桂ちゃんの役は過去に大きなトラウマを抱えた若い女性の役で
周りの全てに怯えているようなか弱い人物として登場した時は
何故このキャスティング?と思いきや、かつては男勝りのおてんばな少女であった過去がフラッシュバックして本領発揮。
スカート姿ながら男座りのカッコ良さが際立って、納得。

物語の鍵を握るメリー役の一路さんはじめ、出演者全員が歌・芝居とも上手いので、観る側としても集中力を切らさず気持ちよく話に入りこめた。

「心理スリラーミュージカル」というジャンルになるそうだけれど、印象としてはストレートプレイの『スルース』に近いかも。
結末を知ってても何度も騙されたくなる芝居。
小説だったら絶対「このミス」にランクインしてそうな感じ。
韓国でも好評で再々演中とのことなので
こちらも再演決まるといいな。

期待薄で(なんかすいません)出かけた分、桂ちゃんと一路さんが出るという情報以外全くノーチェックだったので
終わってから慌てて演出家を確認したら鈴木裕美さんだった。
『アリス・イン・ワンダーランド』も現実とファンタジーが交錯する世界をテンポよくまとめていたけど
今回も見事な腕前。
私見だけど、ミュージカルの演出家としては日本一だと思う。

いや~、観て良かった。
予測を超える面白い作品にぶつかること、
これこそ観劇の醍醐味。
だから劇場通いは止められない。

観劇日:7月12(土)ソワレ