私の元バイト先は、イケメンが多かったんです。
(前の「バイトの恋1」にも書いたように。)

一目ぼれが多い私は、ほとんどの人に恋をしました。

でも、性格をちゃんと知って好きになった人もいました。
その人は私の2つ上の人Sさんでした。

バイクに乗り、自分の将来を真剣に考え、自分を持っている。
そんな人でした。

学校にはそんなしっかりした男がいなかったので、よけいに尊敬すらしていました。



バイクでいろんなところに連れてってくれたな~。
山とか。川とか。
とにかく自然が好きで、でも写真は取らない主義。

目に焼き付けておくんだそうな。(そーゆーところもかっこいい!とか思ってました)

ある日、バイトが終わって、Sさんと、私と、もう1人のバイト先の男の人と、
Sさんの家に遊びに行きました。酒盛りです。

夜中の1時くらいになり、もう1人の人は帰りました。(彼なりに気をつかって?)

そして、Sさんの部屋で二人きり。
ちょっと緊張していました。

中学の頃の卒業写真を見ようとしたら「ダメ」と言われ、

ムリに見ようとしたら、

抱きしめられるカタチになりました。

も~どきどきが止まりません。
どうしていいかわからず、うまいこと逃げてしまいました。


あぁ、もったいな。
そして少したってから家まで送ってもらいました。


それから少し日が経ち、私は告白をしようと決心しました。

バイト先の目の前の電話ボックスから彼に電話をしました。

か、かかりました。
彼が出ました。

S「何?どしたん?」

私「…いや、ちょっと話たいことがあって」


なんて話していると、彼がバイクでバイト先までやってきました。

私「え。ふ、不意打ち!!!」

S「なんだ、ここにいたん?今話せば?」


そんなこと言われて、「ハイ。実はあなたが好きです」なんて言えません。

人間には、心の準備と言うものが必要なんです。

え?告白するつもりだったんでしょ?って?

はい。そうです。

でも、

電話で告白するつもりだったんですよ!計画がまるつぶれ。もう修正不能。

普通にたわいもない話をして、ごはんを食べにいきました。

はぁ、情けなし・・・。