ここからは昨日の千秋楽の第2部の模様をレポします。
ネタばれ多々ありますので、ご注意ください(笑)
見たくない方はここで止めてくださいね。

投票は携帯、スマホで投票用紙をダウンロードして行います。
まずは出演者全員のリストから、最大16名を選ぶ作業を行います。
最大というのは、16名以内、最低1名でも投票することができます。
当然、得票数は僅差(千秋楽昼公演では2~4位が1票差で詰まっていた)なので、自分の推しを入れたい場合には拮抗するであろうメンバーを回避するという行動に出た審査員も多いと思います。

そして、配られたカードに記載してある暗証番号を入力します。
最後にヒロインに選びたい人一人を選びます。これは、最後に同票になった時にこの人数が多い方を選ぶということにも使われます。
通常のポイントにさらに1票加算されるのかどうかは最後までわからなかったですが、そのように使われていた節もあります。1位の生田の票数が突出して多かったので。


18時10分位(公演開始1時間10分後位になります)第2部開始

閉まっていた幕が開き、参加メンバー全員30名が走れバイシクルの衣装にゼッケンを付けて番号順に1列に並びます。

そして、ナレーターが16人の選抜を番号順に発表します。

そして、選ばれなかった人はここで舞台を離れます。
この公演で最も残酷な場面ですね。
舞台裏の嗚咽が聞こえてくるようでした。
事前の情報がない分、AKB総選挙より明らかに過酷な場面だと思います。

マイケルジャクソンの「This is it」DVDでダンサーオーディションが行われていますが、そう言う世界に近いです。その場で白黒がついてしまい、終了になります。。

そして、ナレーターからさらに16人の順位が発表されます。
16位から9位までの8人はトランプ役です。主にバックダンサーを行う役になります。トランプ役でも微妙に違う役割ももちろんあります。トランプ役がそれぞれのポジションに着いたあとは残りの8名の発表です。

順番にイモムシ、ドードー鳥、3月うさぎ、帽子屋、チュシャ猫、白ウサギ、女王様、アリス、と言う役割を与えられます。

特にアリス、女王様にはセリフや、歌のソロパートがあり、準備をしていないと大変なことになります。千秋楽2位になった橋本さんは、まさかの2位でしっかり歌を間違えていました(汗)3位に入った時には1列目のダンスを2列目のダンスで行っていました(汗)(汗)推しとしてガン観しているので、気になりますね(笑)

そしてミュージカルアリスが始まります。

使われている音楽は、乃木坂のオリジナル曲(ウル覚えですが、白い雲に乗って、せっかちなかたつむり、左胸の勇気、走れバイシクル)と、AKBの曲(Biginner)です。(女王様役はIn your position set!がカッコいい役割になります、橋本さんもけだるい感じでどSぶりを見せてくれました!)

この2部の難しさは、誰がどのポジションをやるのかわからないことです。
恐らくメンバーは自分の順位をある程度予想して、練習したのではないかと思います。と言っても主役の2人以外はそれほど大変なものではありません。基本的な乃木坂、AKBの曲の振り付けができていれば大丈夫です。しかし、橋本さんのように下手、上手が変わっただけでもテンパル人には、非常に過酷だったかもしれません。しかしそんなことも「予定調和のない状況」を作る演出になっていたことは言うまでもありません。

あとは、この公演すべてが生歌で行われていることが重要です。
歌が苦手なメンバーは相当に落ち込んだはずです。
歌の優劣はソロパートでは完全に露出します。
公演途中で病み期に入ってしまったメンバーの原因の一つかも知れません。

逆に歌とダンス、トークが得意なメンバーは、水を得た魚のように楽しんでいました。生田、高山の活躍はそういうことに裏付けされていたと思います。
今後の乃木坂の活動でこういう公演を続けるならば、重要な要素になってきます。

そうして、2部のミュージカルアリスが終わります。
アリス役を演じたメンバーが最後の挨拶を先導します。
そして16名が並んで手をつないで挨拶をします。
舞台裏のメンバーのもっとも切ない場面の一つだと思います。。。


つづく
今回の公演の内容は大まかにこんな内容です。
参戦出来なかった方のために、ネタバラしもありますので、今後新鮮な気持ちで観たい方不快だと感じる方はここで止めてください!(笑)

9月9日の千秋楽2回目公演の内容です:

17時 第1部オープニング開始

メンバーが最終オーディション会場に到着したという設定でお芝居がいきなり始まります。私服のメンバーが次々に登場して、一部のメンバーが最終オーディションに対する自分の本音を言います。

「絶対に受かりたい!」
「落ちたっていいもんね~」
「頑張れ私!」

そして、天井から降りてきたオーディション会場の扉にレッスン着に着替えたメンバーがゼッケンを付けて(あいうえお順)入っていきます。鍵閉め(最後の人)は何故か毎回、橋本(ゼッケン21番)さんでした。

そして、振り付け師と思われる男性のナレーションでオーディションは進行して行きます。

最初はダンスオーディションで、全員がピアノに合わせて踊ります。
次にメンバーを3グループ(あいうえお順)10名位に分けて、さらにダンスオーディションをします。

私たちお客さんは、現場では審査員と呼ばれています。入場に時にメンバーのリストと、携帯かスマホで投票するためのカードを渡されます。ここから、お芝居は始まっています。

次に、第1グループの自己PRタイムです。
初日は、番号順に、その後不公平なので、ランダムな順番に変更されました。
持ち時間は1分ということですが、明らかにそれを超過するメンバーが続出します。2~3分は確実にかかるメンバーも多くいます。内容は全くのフリーで、ガチで本人に任されているとしか思えない内容です。ここが、この公演の最大の見せどころであり、「予定調和のない状況」を毎日違った形で作り出して行きます。500人の審査員の前での自己PRはシビアで、過酷なものでした。なぜならこの結果で、2部のミュージカルに出られる16名が決まるからです。

実際の自己PRの一部を紹介すると:

白石:自分のこのオーディションに対する思い入れを話した後、受かったらお化け屋敷に行くとか、辛い物食べるとかいうネタで笑わせる、最後にエア野球で実況しながらホームランを打つ

高山:いきなり裏声で話す方法で笑いを取り、ポジティブ、アメージングという言葉を連発する持ちネタで終始笑いを取りに行く。そして地声でアメージンググレースを歌う

生田:ミュージカル仕立てで歌いながら、自己紹介をする、自虐ネタで笑いも取る。途中の休憩時のピアノ演奏披露もポイント高い

西野:ドイヤさんを登場させて、会話する。内容は自分の弱点をドイヤさんのせいにしながら、うまく自己紹介をする

橋本:なんと9回全部違う自己PRをしたらしい。千秋楽は、小学校の作文を読みながら、今の自分との違いや、成長の軌跡を紹介する。公務員志望の橋本です、で笑いを取っていた。

全体的には上位常連は、笑いを取りながらも、相当工夫のあとが観られる自己PRを行っていたと思う。逆には下位や入れないメンバーは、工夫がない、暗い、泣いてしまう、お願いしてしまう、明らかな練習不足等が共通点があったと思います。


そして、またダンスオーディションを挟んで、第2、第3グループが自己PRを行います。ダンスオーディションも審査の対象ですが、正直要素としては、10~20%に満たないのではないでしょうか。ほとんどは、自己PRで採点されたのだと思います。もちろん自分の推しで最初から決まっている人もたくさんいたでしょう。しかし、今回は16名を選べる(1人だけでもOK)ところが、味噌です。つまり、16推しまでいる人はいないので、自分の推し以外は、その場のパフォーマンスで決める人が多かったのだと思います。実際、現場にいると、審査員もいい加減な投票ができない緊張感を持たされます。ここも、この公演の大きな仕掛けです。お客参加型ミュージカル、公演とでも言ったところです。これは今まで観たことも聞いたこともありません。お客は審査員であって、ファンやお客ではないという、設定です。上手い仕掛けですね。脱帽です。

そして、3グループ30名全員の自己PRが終わり、審査員は携帯かスマホで即座に投票をします。時間は7分以内位に投票しなければなりません。この限られた時間もいい加減な投票や、ファン同士の持たれ合いを防ぐ効果があったと思います。

そして、休憩を挟んで集計結果が発表されます。

まずは、ゼッケン順に16名。それから、投票数による順位を発表します。
初日は投票数を発表したり、公表しなかったと思いますが、2日め以降変更されたと思います。投票数は運営が公開していますので、ごらんください。

そして、順位毎に決まっている役を割り振られ、即座にミュージカルの準備(着替え、台本読み等)をステージ上で行います。

そして、準備できたメンバーからマイクチェックをしますが、この際に2回目のMC(感想など)が行われます。ここがこの公演の2番目の観せどころです。メンバーは選ばれた喜び、悔しさ、自己反省などを全面に出して行きます。水曜日の公演で生駒が思いつめて過呼吸のようになったのも、このMCでした。相当に悔しかったのだと思います。昨日は能條、宮澤、永島、星野がメンバーに選ばれた嬉しさを涙を見せながら話し、感動を呼んでいました。
ある意味、この公演の隠れた一番の見せどころなのかも知れません。


そして、準備ができて、2部のミュージカルが始まります。

つづく
昨日9月9日(日)に行われた乃木坂46、16人のプリンシパル千秋楽公演の昼、夜に参戦しました。

結局全公演9回中参戦したのは6回。非常に見応えのある内容だったと思います。

ここからは自分の個人的な思い入れ、やや感傷的なレポになりますが、つまらなければ途中で読むのをやめてくださいね(笑)

この公演が発表になったのは、8月14日の名古屋公演でした。
前日の大阪に続き、非常に内容の濃かった名古屋公演。しかし、そこで発表されたサプライズの東京公演はちょっと今までのものとは毛色の違うものを予感させました。

まずは、場所。渋谷パルコ劇場でやる。パルコ劇場といえば、お芝居、ミュージカルの老舗の箱として有名です。発表した名古屋のスクリーンに映し出されたのもたしか、「9月東京公演決定!パルコ劇場!ミュージカル?」と言った内容だったと思います。

なぜパルコ劇場なのか? コンサートではないのか? キャパは500弱なのでは? なぜ渋谷でやるのか?などの疑問がファンの頭の中で駆け巡りました。

同時に、メンバーにとっても本当のサプライズだったのでしょう、キャプテン桜井が「え~パルコ劇場ってすごく有名なところでしょう~!」のようなことを言ったのを覚えています。

そしてその後発表された日程は9月1日から9日まで。2日の握手会、8日のヤングなでしこの試合を除いた、7日間、9回公演でした。

コンサートではなく公演。ZEPPではなく、パルコ劇場。今までのアイドル現場からは予想もできない状況に、ファンは想像を膨らませました。

私は個人的にパルコ劇場でかつて、つかこうへい劇団の最盛期のお芝居を観たことがあります。風間杜夫、平田満、加藤健一などが出演していた、本当に素晴らしい時代のお芝居でした。題名は「戦争で死ねなかったお父さんのために」「初級革命講座 飛龍伝」だったと思います。パルコ劇場のキャパ500弱というのは、お芝居で生声でお客さんに届く大きさとしてちょうど良かったのでしょう。つかさんもここを良く使っていました。そして、それは今回の乃木坂の公演でも重要な要素であることは、初日を観て良くわかりました。また、劇場型の設計は、ほぼどの席からもちゃんと坐って舞台を見下ろすことができます。

そして、私個人としては、オフィスから徒歩3分の距離にある場所です。やや感傷的ですが、直感的に「これは呼ばれているな、ちゃんと観ておかないと。。」と思わせました。乃木坂を最後のをヲタ現場と決めている私にとって、乃木坂の初公演は特別な思い入れを持たせるに十分なお膳立てでした。

売り出されたチケットはすべて干されましたが、マイミクさんお計らいと、ヤフオクなどのチケット剥がしてチケットを確保して行きました。

そして初日2回公演を観て確信しました。これはできればすべて観たい! いや、乃木坂の将来の行く末のために観とかなければならないなと。
バイヤーを喜ばせるのはしゃくだけど、目先のお金の問題ではないな。。。

握手会中心の活動だった乃木坂にとって、180度違うコンセプトと公演内容、そしてメンバーの緊張感がひしひしと伝わってくる、ガチ公演だったのです。そして、今までどのアイドルグループもやったことのない、革新的な公演でした。乃木坂発足当初、秋元Pが「乃木坂46は毎日が選挙がある」と言っていたことを思い出しました。おそらく構想はすでにあったのでしょう。

秋元Pの好きな言葉、「予定調和のない状況を作る」。これはAKBのコンセプトである、「会いに行けるアイドル」を実現させるために、アイドルでは初めて専用劇場を作り、ほぼ毎日公演を行うことで、始められた実験でした。

私は久々のヲタ活を始めた2009年に初めて劇場を訪れました。250名のキャパの劇場で旧チームAの前田敦子、篠田麻里子、小嶋陽菜などのメンバーが3回申し込めば1回は当選し普通に観られた良き時代でした。

AKBにとっての「予定調和のない状況」とは何か。それは、毎回同じ公演でも、MCや公演途中のトークの面白さではないかと思います。ほぼメンバーに任されているパートであり、もちろん毎回違うので、毎日でも観たくなる魔力を持っています。初期には、ヲタク(敢えて使います)たちが、ほぼ毎日劇場に通いつめて、1日3公演すべてを観るという行動をとったことでもわかります。古参では1000MVP(1000回公演を観ること)を達成した人もいます。

もう一つの魅力というか魔力は、素人同然のメンバーが成長して行く姿を観られることです。あるいは、ファンがメンバーを育てて行くという感覚を持てることです。実際客席とステージの距離は非常に近くて、メンバーはヲタクたちの容赦ないヤジにも晒されます。しかし、それはまさにメンバーを育てて行こう、推して行こうという愛情に満ちた行動です。今はもうそういう状況ではありませんが、当時のメンバーはファンをほぼすべて認知できる状況ではなかったかと思います。誰が誰推しで、だれが推し変したかなどの情報も、ファンとメンバーが共有していたと思います。つまり、劇場での公演はメンバーにとって、ファンを獲得する最大のアピールの場であったわけです。そこで繰り広げられる、MCやトークがまさに「予定調和のない状況」を作り、また、心地よい緊張感を生んでいきました。

今回の乃木坂の公演はAKBで実験された公演の発展型と言っても良いのではないかと思います。

そして、今回公演を観たすべての人は、この発展型の公演に心を奪われたのではないでしょうか。天才秋元Pの企画力にまんまとやられてしまいました。また、結成1年、ファンも推しをほぼ確定している中での公演だったことも仕掛けの一つなのだと思います。もし1年前にいきなりこの公演をやっていたら、ファンがここまでメンバーに思い入れを持てたか。答えはNOです。今だからこの公演は良いタイミングだったのだと思います。そして、そこで繰り広げられる過酷な内容に完全に感情移入してしまったのです。


つづく