天王洲アイル銀河劇場に「虹のプレリュード」というミュージカルを観てきました。

お芝居やミュージカル等は滅多に観ないのですが、今回は乃木坂46の生田絵梨花さんが主演する舞台ということで楽しみにしていました。  

乃木坂46は最近知っていても、生田絵梨花という名前を知らない人は多いと思います。 乃木坂1期生17歳の高校3年生です。 乃木坂には14歳で入り、もう3年間経ちました。

実は子役経験があり、「トイレの花子さん」というホラー映画の主役をこなしたこともあるのです。

また、ピアノは東京都代表になった事もあるレベルです、

そんな彼女は乃木坂でも突出した芸能スキルを既に持った存在です。 その凄さは「プリンシパル」と言う乃木坂の公演で発揮されてきました。 3年前のパルコ劇場。他のメンバーはほとんど芸能経験や、お芝居の経験がない中で彼女だけは既に別格の存在でした。というよりも、他のメンバーのベンチマークとして、高い目標となっていたのだと思います。

その後、2回のプリンシパルでも、他のメンバーが徐々に力をつける中、やはりまだまだ追いつくことのできない存在です。

それは、なぜか。。。  

今回の「虹のプレリュード」を観て、予感は確信に変わりました

生田絵梨花はやはり、天才的なスキルとオーラを持っている人でした。

今回の舞台の原作は、あの、手塚治虫さんです。 予習をせずに観に行きましたが、内容に圧倒されました。 19世紀のポーランドが舞台になっています。 手塚さんは、「アドルフに告ぐ」等、政治的な色の濃い作品をいくつか残していますが、この作品もそういうテーストです。また、フィクションとノンフィクションを融合させて、歴史上の人物を巧みに使いながらも、漫画として仕上げてしまう。言うまでもなく世界中の漫画家、アニメーション作家から今もなお尊敬され続けている天才であり、巨匠ですね。

虹のプレリュードは政治だけでなく、クラッシック音楽の世界も描いています。生前の手塚さんはクラッシックを聴きながら漫画を書いていたと聞いています。恐らく、そういう意味でもこの作品は、彼にとって思い入れの強い、いわばメッセージ漫画だったのだと思います。

物語のバックには常に反体制的な思想が見え隠れします。これは、恐らく、戦争に対して、あるいは、権力に対しての反抗ではなかったかと推察します。 手塚さんの作品にはそのメッセージは常に存在しています。

主人公は厳密に言うと、3人存在します。と、言っても一人3役やると言う意味です。 これも非常に珍しい役どころですね。現代のピアニストとして、そして、19世紀のポーランドで音楽学校に通う男装した女性ピアニスト、そして、女性ピアニストです。

あまり、ネタバレしてしますと怒られてしまいますが、そんな複雑且つ、高難度な役どころをしっかりこなしていました。ピアノの生演奏もあります。劇中であれだけ難度の高い曲を弾きこなせることだけでも凄いことです。

そういう意味でも、この作品はまさに、生田絵梨花の為に書き下ろされたのではないかと思えるほどのハマり役です。いや、他にこなせる人がいるのかわかりません。   3役のお芝居をし、歌を歌い、ピアノを演奏する。

生田絵梨花の始めての主演舞台は、想像を遥かに超えた内容と出来栄えでした。

  一緒に出演している方々も素晴らしいです。 すぐに感情移入できるほどの出来栄えには、本当に感激し、また、生田絵梨花を支えてくれていることに感謝の気持ちでいっぱいです。  

このブログの第1回から3回のプリンシパル公演の個別コメントを読んでいただければわかります。  

生田絵梨花は本物です。  

アイドルという枠を超えて芸能界の宝になりうる逸材です。  

乃木坂の活動以外で、今日、そのことをハッキリ確認したのは、私だけではないはずです。  

これからも、高い目標に向かって、伸びて行って欲しいと切に願います。

私はもう一度必ず観に行きたいと思います。

追記

初日に続いて生田推しさんの計らいで、2回目を観る事ができました。
今回は物語の全体を理解することができました。

2回観ても鳥肌が立つほどの感動のある舞台。
本当に素晴らしい台本、演出、そして皆さんのパフォーマンスでした。

乃木坂ファンの一人として、関わった全ての皆さんに感謝しますm(__)m

素晴らしい舞台をありがとう♪