乃木坂46の生駒里奈というアイドルを知っていますか?
2年半前にデビューした乃木坂46で5枚目シングルまで不動のセンターでした。
そして、今回AKB48の大組閣において、初めてライバルグループに交
換留学をすることになりました。






今回は私が観て来た生駒里奈というアイドルが、今何を思い、挑戦しようとしているのか。
私なりの視点で書いてみたいと思います。

乃木坂46は約2年半前に結成され、翌年の2月22日に「ぐるぐるカーテン」という曲でデビューしました。AKBの公式ライバルという看板を背負って。それは、かつて、AKBが在籍したソニー傘下のデフスターで大きな魚を逃した、リベンジマッチという大人の事情でした。AKBはすでに4年間の地下的な活動からブレークをしており、その活動を「フォーマットビジネス」として、地方や海外に展開している最中でした。

ソニーはある思いがあったと思います。
なぜ、秋葉原のヲタク文化をもっと深く理解できなかったのか?
なぜ、CD販売以外のビジネスモデルが理解できなかったのか。。。
AKB商法と言われる新しいビジネスモデルは、それまでのアイドル商法を超えた、日本のアイドル文化フォーマットを売ることでした。CD販売の老舗のソニーにはそのビジネスモデルを受け入れるには、プライドと、過去の栄光が邪魔をしたのではないでしょうか。

しかし、2011年乃木坂46はAKBの公式ライバルとしてスタートしました。
お披露目会では、北川社長のVTRが流される、まさに、社運を賭けたプロジェクトでした。
そして翌年2012年2月22日。乃木坂46は「ぐるぐるカーテン」でデビューしました。
初お披露目は、AKBの人気イベント、リクエストアワーベスト100の初日の1曲目でした。
予定調和を嫌う、秋元Pの仕掛けは、AKBファンを驚かせ、乃木坂ファンを炎上させました。
メンバーも初お披露目が、乃木坂ファンの前でなかったことをずっと悔しい思い出として焼き付けています。

そして、今回の主役の生駒里奈が、センターポジションで登場しました。
秋田県から出て来たばかりの16歳には、あまりにも荷の重い初ステージでした。

なぜ、彼女が乃木坂のセンターになったのか。
秋元Pの戦略はいつも私たちの予想を覆します。
おそらく、生駒里奈に、かつての前田敦子を重ねたのではないでしょうか。
一番可愛い子ではない。一番歌が上手い子でない。でも、やる気とキラキラした何かがある。
そして、その後5枚目シングルまで、生駒センターは続きました。

私の観て来たセンター生駒は。。。
リハーサルなどで見せる彼女のセンターの自覚は素晴らしいものがありました。
皆を目で合図しながらリードしている。
必死にセンターポジションをこなし、演じていました。
しかし、乃木坂は他のアイドルとは違う「プリンシパル」と言う、オーディション形式のミュージカルのような舞台があります。その第1回目で、彼女のプライドと自信はズタズタにされました。
ライブでのファンの評価はシビアで過酷なものでした。
恐らく、離脱してもおかしくない状況まで追い込まれたと思います。
今から思うと、あの経験が今の彼女を支えているのだと思います。

そして、運命の6枚目シングル。
ついに、センターポジションを、圧倒的な人気を誇る白石麻衣に譲ることになりました。

しかし、話はここからです。
センターを外れた彼女はモチベーションを切らすことなく、ひたむきに与えられたポジションをこなし、ライブでは積極的にMCで自己アピールを続けてきました。
むしろ、センターを外れてからの彼女の活躍と存在感は目を見張るものがあります。

それはなぜか。。。

乃木坂愛。

誰よりも乃木坂を愛し、ここでアイドル活動をすることに感謝の思いをストレートにぶつけるのは彼女です。

18歳になった彼女は本当に精神的にも成長し、また、女性としての魅力も格段に増してきました。

そして、AKBの交換留学へのオファーが秋元Pから直接電話であった際に、その場で受諾をしたと聞いています。

「このままでは自分も乃木坂もダメだ。。」
2枚目シングルから連続して、CDランキングで1位をとった乃木坂の本当の実力は彼女自身が一番解っているのだと思います。
このままだと、いつかは成長が止まる。その前に、AKBへ行って何かを吸収してきたいという思いが彼女の迷いを振り払ったのではないでしょうか。

そして、2014年4月28日、AKB劇場で新チームB初日公演には、生駒里奈の元気な姿がありました。乃木坂ファンとしては、嫉妬を感じる位に溶け込んだ姿は、すでに何かを掴もうとしているようです。

国民的行事となったAKB総選挙にも出馬を決めました。
それは、乃木坂メンバーとファンをさらに刺激することにもなります。
でも、この経験が必ず彼女の成長に役立つことがあると信じています。

勝つことが目的ではありません。

でも、何か彼女の思いを形にして叶えてあげたいと思うのは私だけでしょうか?