カシマサッカースタジアムに行った。
筑波大学ラグビー部の取材を終えて、土浦から霞ヶ浦を経て、ようやく到着。
照明が輝く雰囲気にわくわくしてスタジアムに入った。
土曜日のナイター開催。
同じ関東地方ではあるが、川崎から100キロ以上離れた敵地に、
首位攻防戦とあって多くのサポーターがスタンドで応援していた。
こちらアントラーズサポーター席。
まとまった応援の声に、「成熟」のようなものを感じた・・・
とてもきれいなピッチ。
そしてサッカー専用スタジアム。
首位アントラーズを勝ち点差「7」で追うフロンターレがカウンターから得点し、
後半29分まで3-1と、フロンターレのリードで終盤へ。
後半に入ってから、カシマスタジアム。雨が振ってきたが、
まさかこんな結末が待っているなんて。。。
雨が浮いてボールが止まるシーンや、選手が水に足を取られるシーンが出始めた。
雨天のサッカーの試合ではよくあること。
リードしているフロンターレは、落ち着いて、このピッチコンディションに対応しようとしていた。
アントラーズに焦りのようなムードが出始めたとき、後半29分。
主審が試合を止めた。。。
「えっ?」誰もが、そう思った。
関係者が、たまった水を拡散しようと、小学校の掃除で使うような道具を持ってきた。
上空からは、雨が降ってくる。。。
なんのための、水掃き。
審判団が、出てきて、球の転がり具合を確かめる
球を蹴って、確かめるわけでもなく、手で放り投げて・・・
そんなことをしているうちに、場内アナウンスが。。。
ピッチコンディション不良のため「中止」と
数年前のJリーグはアリエナイ瞬間がアル」と
そのサッカーの魅力を伝えた。
こんな「ありえない瞬間」は、どんなに考えても「アリエナイ」
記者席から、引き上げるライター、記者の皆さんも「なんで?」の声。
フロンターレサポーターは、中断中も、ホームのサポーター以上に声を出し、
試合の再開に向け、選手に力を送り続け、「中止」のアナウンスのあとも、スタンドから声援を送った。
誰が納得して「すぐに離れられようか・・・」無理だ。。。
気持ちを考えれば分かりそうだが、場内アナウンスは、最終の交通機関のお知らせで退出を促し、
心無いアントラーズサポーターからは、「帰れ!帰れ!帰れ!」の大合唱。
悲しくなった。これがジーコのスピリットを持ったチームのサポーターなのかと。。。
記者控え室で、今回の中止が妥当だと思っていた人間は、おそらく一人もいなかった。。。
会見が行われるか?Jリーグの規約はどうなのか?
過去の中止の事例は?
など、あわただしく人の動きがあった。
初めての「カシマサッカースタジアム」
サッカー史上、類稀な瞬間を見られたのかもしれないが。。。
15日のJリーグ理事会で、中止の試合の今後が決まる。
これまでの通例では、「0-0からの再試合」
って、今季のフロンターレに、いつ再試合を組める日時が設定できようか?
異例中の異例の判断で下された「中止」ならば、
異例の判断が出来る、この国の「フットボール」であってほしい。
その場にいたモノの意見を尊重したいとは、誰の言葉?
レフリーはどこまでも完璧なのだろうか?
その時間、カシマの雨を受けながら、その場にいた99%以上が
理解出来ないものならば、その声を聴けるかどうかも、Jリーグ100年構想の大きな流れを作る気がする。
どうか、壊さないで欲しい。
多くの「夢」「思い」「希望」を・・・
一部の偉い方々の「意地」と「体裁」で、本物の「矜持」を見失わないで欲しい。
川崎フロンターレ タイトルへの壁は限りなく険しく高い!
いまこそ 「Mind-1」
週末 浦和レッズ戦!実況も、「Mind-1」