病院のベッドで眠るおばあちゃんの手にふれる。
真っ白なおばあちゃんの手。
恐る恐る握る。
指先にかけて冷たいおばあちゃんの手の ひらが、
ほのかに色づいて温かい!
おばあちゃんは、生きてる。
「自分と同じ温度の人はいない」
ある映画監督が言っていた。
その言葉が心の中にストンと落ちて、芽吹き始める。
当時は人間関係だとか、世の中の事だとか
下世話なことをさした言葉だと思っていたけど
「そういう事だったのか・・・」
おばあちゃんと私もそう。
生きている同士にしか感じられない温度差。
おばあちゃんの愛で育ったお母さんから、
私は生み育てられてココにいる。
青い空も、白い雲も、世界も全部
知ることができたのは、おばあちゃんが原点。
「死にたい」と言いながら、
今日も生きていてくれて、ありがとう。