以下はあくまで私見です。厳しいかもしれないことも書いています。それを認識したうえで、よければお読みください。

※しかも、ダ~~~って書いて推敲してません、ごめんなさい(-_-;)

 

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あそこが公取委からの注意されたというニュースが流れ、3人の民放の番組再開や新ドラマを願う声がTLに散見されるようになった。もちろん慎重な人もいる。見たいと呟いている人も、単純な希望が押し出されただけなのだろう。別にそれ自体はわかるし、自分もそうなればいいとも思う。が、それらの希望のうねりが塊となって押し寄せてくると、つい反射的にバランスをとってそれじゃ変わらないよとか、考えてねぇなとかいう感想を持ってしまう自分がいる。

 

まず疑問なのが、何でこんなに地上波に復帰してもらいたいと思う人が多いのか、ということ。

 

地上波はタダでみれるから? 見るのが容易いから? 誰でも見れるから? 前に出ていたから? 見ている人が多いからマスへの影響が大きいから? これ以上の答えは想像できなかった。(何かほかに理由があるなら教えてください)

 

オタなので、推しを応援するという観点でこれらをみていきたい。

 

「タダ」という点については、別にabemaもタダだし理由にならない。「容易いから」についてはabemaだって1回わかってしまえば難しくないし、推しを応援したいならこれぐらいのハードルは軽々クリアできるだろう。実際私の周りはみんなそうしてきた。「誰でも見れるから」も同様。ただ地上波に比べabemaの普及率が低いことは否めない。でも推しを応援するという観点からは、「誰でも見れる」は全く意味不明の理由だ。「前に出ていたから」は単なる懐古なのか元の位置に戻りたいということか。彼ら自身が進んでいるのに何故ファンが元を望むのかが意味不明。最後に「マスへの影響」。問題があるとしたらこれだけなのでは、と思う。

 

確かに地上波はマスコミの最王手だ。とはいえ、その影響力はネットにおされ次第に下がってきているというのも事実。そう考えたとき、地上波はいつまで王様でいられるだろう。あるいは私たち視聴者はいつまで地上波を王様にさせとくつもりなのか。

 

かつてほどの力はないとは言え、まだまだ見る人が多い地上波。何で一気に力が減らないかと言えば、前述のとおり「タダ」で「簡単」で「誰でも見れる」から。そう、つまり何も考えずにながらでTVを見ているという実態。それが王様の力を保持させていることにほかならない。王様は王様だからこそ、その影響力を自分たちのいいように行使できる。事務所と電通と地上波、各分野の王様たちがカルテルを結んでいる芸能界ということを、過去の騒動から私たちはとうに知っているはずだ。王様たちの力で、無残にも仲間割れされたかのように解散させられ、TVから排除され、辛酸をなめてきたのは我らが推しではなかったのか。なのに、このニュースで彼らの過去の映像が映っただけで大喜びする人は少なくない。王様カルテルの構造が変わらない限り、またいつでも王様の好きなときに彼らは排除されるし、その度に我らオタはくすぶることになるんだ。

 

とはいえ、マスの力はやはり偉大だ。「半世界」公開のとき、地上波では一切宣伝できずファンミもかぶって(←まだ根に持っている)、客の入りはお世辞にも芳しくはなかった。公開から2週間ぐらいのとき、ハセヒロがNHKのあさイチにまんぷく絡みで出て、自身が出演している映画2本についてトークする場面があった。もちろんあさイチという視聴者が多い番組だったということもあるが、その後映画館の入りが変わった、客層が変わったということを、TLで何度も目にすることになった。これこそがマスの力である。

 

ここで、ほらやっぱり地上波でしょ、と思った人もいるかもしれない。例をあげて考えてみたい。ある番組に映画の宣伝コーナーがあるとしよう。さてこのコーナーにどの映画を持ってくるかということをTV局が考えるとき、まず第一優先なのが各TV局が

制作に絡んだ映画である。次に話題の映画・話題の大作。そして大手事務所のごり押しである。つまり、マスの力がどんなに偉大であっても、カルテルが弱まって彼らが地上波に復帰できたとしても、そのマスの力を使う術が今の彼らにはないというのが現状なのだ。そこを理解しないで、地上波に復帰できれば映画も宣伝できて売れる♪と短絡的にはいかない(もち、彼らが出るだけで視聴率が10%あがるというのなら話は違うが)。実際は、こんな例をあげて考えなくても、王様カルテルは彼らに売れてほしくないのだから、そもそも宣伝などするはずがないのだけどね。

 

自分だって、推しの作品は売れてほしい、多くの人に見てほしい、広めたい。切実に、本当に切実にそう思っている。だからホントに微々たるものだけど、レビューも書けば、ツイでリツイもする。でも、それだけでは売れないことも知っている。最大のマスであるTVの力が必要だけど使えない。となったら、やっぱりTVを変えるしかないんじゃないか。

 

一人の微々たる力でTVを変える、なんて大それたことを言っているわけではない。でも王様カルテルが結べるTVじゃダメなんだよ。私たちは知らず知らずのうちに、彼らが見せたいものだけを見る生活をしてると、いつも肝にとめたい。たとえそれが過去映像や3人の映像であってもだ。

じゃぁどうするかということだけど、それは視聴者が「見ている、見せられている」のではなく「選択している」に変わらないとダメなんだと思っている。具体的には、ダラダラつけておかない、番組は選択してみる、こんなところがスタートだ。TVは見てもらえないことが一番の弱点なのだから。

 

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おまけ。

実は私は、地上波不要論者だ。ただしあくまでも今の地上波は、という意味だ。そう思うのにはスポンサーとコンテンツが深くかかわっているのだが、その話まで行きたかったな…。いつか書く機会がありますように。