向かいの席で | making satalaf 

向かいの席で

書店のソファーで気になっていた本を読む。

ふと、顔をあげると向かいの席に同じく腰を下ろし本を読み進めているご老人が50年後の自分なのではないかという気がしてきた。

風貌はいたって普通で年相応の皺も寄っている彼がどんな本を読んでいるかは、さして重要ではなかった。

そこにまだたどり着いていない、
充分な時間がこちらとあちらのソファーの間にあるテーブルの上にはあるのがわかって
なんだか少し力が湧いた。

ここに在るためにそれなりの説得力を持たなければならないことに変わりはないけれど

いま、できることと、したいことがある以上、それに蓋をしてぶっきらぼうにはしていられない。