2009/4/16 忘れ去られた南部  | making satalaf 

2009/4/16 忘れ去られた南部 

南部の海岸沿いを行く。海を180度見渡せる高台の喫茶店のデッキ席から眺める海は、浜からかなり遠いところで波が砕け、白波がたっている。内地の人工的に沈められたテトラポットにあたって砕ける波と違って、リーフにあたってたつ白波はやわらかく横に広がり淡い線をひいていた。


くだけた波の行き着く先を見たくて、滑り止めのためか凹凸のついた急な坂を下りる。幹線道路に出る手前でこちらに曲がってきたレンタカーからははしゃいだ声が聞こえた。恩納や読谷とは違い、南部は観光客もまばらだったからこの日始めてみた彼女たちはなんだか場違いに見えてしまった。今日、帰るとはいえ夕方の便には時間の余裕がまだまだまだある。ゆっくり時間をかけて空港方面へ行くつもりでいたが、ナビを半径50mほどの詳細画面にして見ていたため、気付いたときにはだいぶ那覇に近付いてしまっていた。


何か取りこぼしたような気になって戻るのも違う気がして、予定より大幅に早くレンタカーを返却する。一旦、空港へ行き、荷物を置いてチケットを行きと同様に窓側で確保する。なんだかんだで乗る機会のなかったゆいレールに乗り、国際通りへ出た。ありきたりの観光ルートを突っ切ると本当の沖縄が現れた。もはや観光客などいなくて匂いも独特で、おじぃやおばぁの会話など理解できなくて、風変わりなお菓子もどれもアジアを感じさせた。


17:55の出発がリアルになってきて、空港へ戻った。お昼に行ったときよりもこの時間はやはり帰路につく観光客が増えていて、空港内はどこもにぎやかだった。ここからまたそれぞれ別々のどこかへ飛んでいく。天候の影響か一部の便では出発遅延のアナウンスがあったが、それを嫌に感じている人はいないように見えた。ここにとどまりたい気持ちと帰ってブログや日記に書ききれないエピソードを早く誰かに話したい気持ちとを抱えたまま搭乗ゲートのベンチへ腰掛ける。