京都アニメーション
〔前文〕
・京都アニメーション放火事件(きょうとアニメーションほうかじけん)は、2019年(令和元年)7月18日に京都府京都市伏見区で発生した放火殺人事件です。
・京都アニメーション第1スタジオに男が侵入し、ガソリンを撒いて放火したことにより、京都アニメーションの関係者に多数の死傷者が発生した。
・放火と断定された事件としては、平成以降最も死者が多い事件となった。
〔本文〕
【概要】
〔事件に至るまで〕
・数年前から京都アニメーションには作品への批判や、スタッフへの殺害予告が相次いでいた。
・その都度、警察や弁護士へ相談し、対処していたという。
・また、第1スタジオは通常、専用カードを使って出入りするセキュリティが採られていたが、この日は来客のため朝からセキュリティを解除していた。
【事件概要】
・2019年7月18日の午前10時半(日本時間)ごろ、京都アニメーション第1スタジオ(地上3階建て、延べ面積691.02 m2)に41歳の男が侵入し、ガソリンを建物1階、従業員などにかけ着火、爆発を伴う火災が発生した。
・ガソリンは事件直前に付近のガソリンスタンドから携行缶2個を使用して購入し、付近で携行缶からバケツに移し替えて台車で運び込んだと見られる。
・また、現場からは包丁数本やハンマーの入ったリュックサックが発見された。
・目撃情報によると、男は建物に入った直後に火をつけながら「死ね」と叫んだという。
・男は現場から逃走したが、スタジオから100メートル離れた場所で京都府警察により身柄を確保された。
・このとき、警察の問いかけに対し「ガソリンを撒いてライターで火をつけた」と供述している。
・また、怒った様子で「パクりやがって」と大声で叫ぶ姿が地域住民に目撃されている。
・男は足や胸、顔などにやけどを負うなどの負傷をしていたため病院に搬送された。
【被害状況】
・18日22時00分の総務省消防庁発表によると、人的被害は69名、うち33名の死亡が確認された。
・死者の発見場所は、1階2人、2階11人、2階から3階への階段に1人、3階から屋上への階段に19人であった。
・事件発生当時、建物には73人の従業員らがいた。
・なお、第1スタジオの建物は全焼と認定された。
・犯人についても搬送後、容体急変との報道がされていた。
【行政機関等の対応】
・10時35分に京都市消防局が火災を覚知。
・以後消火・救急活動を行った。
・総務省消防庁は事態を受け、同日12時30分に本庁第1次応急態勢に移行し、災害対策室を設置した。17時に火災原因の究明を目的として消防庁職員3名・消防研究センター職員2名の現場への派遣を決定した。
・消火・救助にあたっていた京都市消防局は、15時19分、火災の鎮圧を宣言した。
【事件に対する反応】
① アニメーション関係者
・京都アニメーション社長の八田英明は、事件現場となった第1スタジオを「会社の核となる場所」としたうえで、「こんなことになり残念で断腸の思いだ」と述べ、「暴力行為に訴えてどうするのか。作品に批判があるならちゃんと主張すべきだ」と怒りをあらわにした。
・火災報道を受け、アニメーション関係者からは心配の声が上がった。
・アニメーション作家の新海誠は「京都アニメーションの皆さま、どうかどうかご無事で」とTwitterに投稿したほか、京都アニメーション制作のアニメ『たまこまーけっと』において主人公の声を担当した洲崎綾や、同じく京都アニメーション制作の『映画 聲の形』に出演した小野賢章も火災について心配するコメントを寄せた。
・アメリカでアニメ配給などを手がけているセンタイ・フィルムワークスは、クラウドファンディングサイト「GoFundMe」にて京都アニメーションへの支援を呼びかけた。
・目標金額は当初50万ドル(日本円で5400万円相当)とされており、開始からおよそ5時間で7200人余りから24万ドルの寄付が集まった。
・同日23時ごろ当初の目標を達成した。
・日本アニメーション協会は報道機関などに「慎重かつ冷静な報道」をするよう公式Twitterアカウントで要請した。
・インターネットニュースサイトのねとらぼは、アニメファンを犯罪者予備軍のように扱う、といった報道がなされることを不安視する声がSNS上にあると報じた。
・2020年夏に公開予定となる新作劇場版『Free!』において、2019年7月19日の『2020 夏』続報公開が中止となった。
【日本国内】
・内閣総理大臣の安倍晋三は、事件について
① 「多数の死傷者が出ており、あまりの凄惨さに言葉を失います」
② 「お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。負傷された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い回復をお祈りしています」
と自身のTwitterなどに投稿した。
・国家公安委員会委員長の山本順三は事件を受け、
「犯行の動機や背景も含め、事件の全容解明に全力を尽くすとともに、被害関係者の支援にも努める」とインタビューで述べた。
・内閣総理大臣の安倍晋三からも、捜査を徹底するよう指示があったという。
【日本国外】
・駐日フランス大使ローラン・ピックは駐日フランス大使館の公式Twitterを通じて、
① 「京都のアニメ制作会社の火災を知り、恐怖を覚えました。」
② 「犠牲になられた方々と、ご家族の方々、また京都アニメーションの皆様にお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、フランスの全体的な連帯の意を表します」
と弔意を表した。
・また駐日中華人民共和国大使館も「京都で発生した悲惨な事件で、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、負傷された皆様にお見舞いを申し上げます。」という追悼のツイートを投稿した。
・事件後、日本駐在特派員を通して英国BBC、オーストラリアABC、米国CNN、中国環球時報で速報および詳細が報道された。
・また、AP通信を引用する形で米国ABCでも報道された。
【感想】
・帰宅途中に京アニに放火というニュースが聞こえたが、まさかここまで酷い事件とは…。
・一人でも多くの方が助かって欲しいのは勿論だが、犯人の男も何故こんな事件を起こしたのか、全て自供をさせなければいけないと思う。
・また多くの才能がこんな理不尽な事で失われた事が大変悔しく心苦しい。
・亡くなった方はもっと多くの作品を生み出し、私たちを楽しませて欲しかった。
・そしてこんな事件が連鎖する事だけは絶対に無くして欲しい。
・犯人は関東在住という事がわかっているなら本名や住所は既に判明し、家宅捜索から動機も判明というような事があるかもしれません。
・動機が何であるとして、絶対に許せない犯罪である事に間違いありませんが、一企業が怨恨からこのような大規模テロルに巻き込まれるというのは本当に恐ろしいと思います。
・更にこれだけたくさんの社員が亡くなり、残された同僚の気持ちも考えると会社として再起不能だと感じる。
・大好きな京アニを、ほんとうに許せないです。
・亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともにご遺族の方々、同僚の方々が1日でも早く前を向いて歩いていけるよう心より応援しております。
2019年07月19日
女性大臣で印象に残ってるのは誰?
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