菊水<6912>(旧菊水電子工業)は
電子計測器、電源機器を製造しています

電子計測器は
家電、OA機器をはじめとする電子機器の
安全性、正確性の測定・試験に使用されます
近年は
自動車のノイズ耐性や
電気自動車(EV)用バッテリーの絶縁性能の
測定需要が高まっています

電源機器は
工場や研究開発施設において
安定した電力を供給するために使用されています
近年は
宇宙産業や電子部品関連の評価試験および製造設備用の直流電源や
EV/ハイブリッド自動車(HV)の性能評価に使用される電子負荷装置(電流を制御する装置)および
パワーコンディショナー(※)の評価に必要な交流電源の需要が高まっています
(※)太陽光パネルで発電した電力など直流の電気を家庭で使用できる交流に変換する装置


【1~3月は93%増益】
2023年3月期業績は
売上高:前年比20%増の121億円
経常利益:同41%増の15億3千万円
と順調です


第4四半期(1~3月)の3カ月間で見ると
売上高:前年比22%増の36億2千万円
経常利益:同93%増の5億4千万円
と好調と言えます

電子計測器(国内)は
前年比76%増(10億6千万円)
と大幅に伸長しました
EVバッテリーの耐電圧・絶縁の試験器が
電池関連企業のほか
電流を制御する半導体、太陽光発電などエネルギーの関連企業向けに伸長しました

電源機器(国内)も
同8%増(24億4千万円)
と堅調に推移しました
宇宙産業、EVを含む車載関連、半導体市場向けに伸長しました

海外市場における販売は
同17%増(12億6千万円)
と順調に拡大しました
中国向けは
ロックダウンの解除に伴い
電池の安全関連試験機器や
車載、半導体関連市場向け直流電源が好調に推移しました
韓国向けは
電池の安全試験機器が伸長しました
東南アジアも
EV関連向けを中心に好調に推移しました


【会社予想は微増益】
24年3月期業績の会社予想は
売上高:前年比0.3%増の121億円
経常利益:同1%増の15億5千万円
ですが

EVを含む自動車向けの好調持続を見込めるうえに
中国市場向けの回復も更に顕著になると期待できます
利益率の高い電子計測器の好調持続を見込めることから
会社予想以上の高い利益成長が続くと判断しています


(注)これは情報の提供のみを目的としており
特定の銘柄を推奨するものではありません
銘柄の選択などの投資にかかる最終決定は
御客様御自身の判断にて御願い致します