車載・家電・ゲーム用を中心としたコネクターを製造する
イリソ電子工業<6908>の
2023年3月期
第3四半期(22年10~12月)業績は
売上高:前年比34%増の140億円
経常利益:同93%増の18億2千万円
となりました

自動車向け好調と円安が
収益を押し上げました


【自動車向けがけん引】
自動車用の半導体不足が緩やかに解消している中
EV/HV(電気自動車/ハイブリッド車)の生産台数拡大続いていることから
車載向けの売上高が
前年比36%増(112億円)
と好調に推移しました

電子回路基板の振動・位置ズレを吸収する
可動BtoB(基板と基板を繋ぐ)コネクタが
自動車向けに寄与しています

車載用途の中でも
駆動関連が
EV/HV向けを中心に
同2.1倍(31億9千万円)
と大きく伸びました

情報・娯楽関連は同18%増(44億円)
安全関連は同9%増(18億4千万円)
となりました


コンシューマー向け(家電・ゲームなど)は
同51%増(17億1千万円)
と大きく伸長しました
ゲームやコピー・FAX・プリンタの複合機向けが好調に推移しました


インダストリアル向け(産業機械など)は
同1%増(10億6千万円)
となりました
中国における生産自動化関連機器や
次世代通信規格5Gの基地局向けが
顧客の生産調整の影響で伸び悩みました


【会社予想は据え置き】
通期業績の会社予想は
売上高:前年比23%増の540億円
経常利益:同47%増の71億円
と、11月4日に上方修正した予想が据え置かれていますが

第4四半期(23年1~3月)が
売上高:前年比27%増(145億円)
経常利益:同14%減(12億4千万円)
と、減益となっても会社予想を達成できます

EV/HV向けが引き続き高い伸びを見込めることに加え
自動車全体でも生産挽回が進むと期待できるため
第4四半期も高い収益成長を維持できると見ています

通期業績は
会社予想を上回る可能性が高い
と判断しています


(注)これは情報の提供のみを目的としており
特定の銘柄を推奨するものではありません
銘柄の選択などの投資にかかる最終決定は
御客様御自身の判断にて御願い致します