風が吹けば桶屋が儲かる。
考えてみるとマーケットほどグローバルなことはない。ある場所で起こった事象が、隣の国のマーケットに影響を与える。アメリカで起こったことが、日本に影響を与える。これは以前から変わらないし、今も変わっていない。そしてその逆はない。
考えてみると今回のミニBlack Thursday もサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁の、「出口戦略」の言及で最後の砦が崩れてなだれこむように、相場が下がり続けている。この出口戦略が現在の日銀の金融政策の出口戦略のシナリオと酷似していることも注目に値する事件であったが、それ以上に注目すべきは、それ以上にネガティブな事件が大きくあったわけではないのに、下げが止まらないこと。
年始の業界人たちの集まりで秋には16000円と豪語していたら、「強気ですね」と笑われていたその値にあと50円ちょっとのところまで5月半ばにいったのだ。マーケットでは、何事も過ぎると、逆に大きく振れる。買われ過ぎ、売られ過ぎ、多過ぎ、少な過ぎ、今回の場合は早過ぎだ。
そんな中、金曜日にはIFMが円の弱過ぎを懸念している記事がFTから出た。
IMF warns over yen weakness円買いの理由ができたとばかりに、今日のNYで円は再び90円台に突入した。円安一辺倒できた相場には更に売りのチャンスを与える材料になる。マーケットは先物とプットだらけらしいが、一時的に Risk Aversiveになっている。
さて本題のHealty Correction。果たして今回をただの調整としてHealtyにこなすか、このままただのラリーで終るのか、ここからがアベノミクスの正念場。今までの金融緩和と円安一辺倒では、相場は作れない。相場を作ることが目的ではないが、安倍首相が株式会社日本国の代表取締役であると考えてみると、自社の株価を上げてファンディング能力を高めていくことは大切な仕事である。あとは、約束を守れるかどうか。
では株式会社日本国の約束は何か。それは、モノ作りで発揮された弛まぬ改善の精神であり、クールジャパンとして喧伝しようとしている新旧の日本文化である。世界に選ばれるものは何か。それが日本製品であれば製造業が、それが土地や街であれば不動産や観光業が、そしてマーケットなら金融業が。他にもサービス、食品、美容など指を折って数えられるくらいはあるだろう。意外に日本って買う会社多いよねというのが、長年日本を通り過ぎていた海外投資家の春先位のインプレッションだったようだ。
今の状況は、備える者だけがマーケットに参加できる。という感じだろうか。第二章に向けて、戦略も無く、デイトレーダーの真似事のような投資をしていたものは、逃げ出したか、再武装中のどちらかだろう。前回乗り遅れた者も、今回は乗り遅れないだろう。意味の分からない相場は続かない。上がっている時も、下がっている時も同じだ。
そんな中発表された世界の製造業が先月も伸び悩んだことを伝えるニュース。これでウィリアムズ総裁の出口戦略の、「if」が一つ消えたことになる。雇用統計で更に「if」が消える鐘の音とともに、第二章が本格的に始まるだろう。
U.S., Chinese Manufacturing Shrink, Stoking Growth Fears