弟の住むニューヨークに行ってきました。
空港で待ち合わせしたらこんな風に迎えてくれた。
劇場と美術館を巡る日々でした。
4つの作品と5つの美術館について書いたのでいつもより文章が長いです。
まずはthe Frick CollectionとNeue Galerieへ。二つともコンパクトな美術館で落ち着いていて素晴らしい空間でした。
Neue galerieではクリムトの作品を。
夜はCATS@Neil Simon Theatre。
隣に座った女性が話しかけてくれたので少しお喋り。こういうの良いな。日本と違って他人に気軽に喋りかける文化が面白いです。街中でも色んな人が「その服良いねー」って褒めてくれました。た、楽しい!笑
そして、かなりの前評判を聞いていた
Sleep no more@the McKittrick Hotel
遂に!
あのSleep no moreを体験してきました!
これは観劇ではなく最早体験です。
ホテル丸々一棟が舞台セットとなり、至る所で役者が演技をしているのでどの役者を見ても良いし、自由に空間を移動し、好きなだけ役者に近付ける。
参加者は全員仮面を付け、会話は禁止。
内容はマクベス。
これは、色んな意味で衝撃的でした。
全てにおいて容赦無いんです。
お客さんがついていけないくらいの速さで役者はどんどん移動するし(階段を1階〜4階まで駆け上がったりもする)、完璧な雰囲気を創りあげているセットの為、照明は暗く、足元には煉瓦や岩や砂があるので危ないし(誘導する為のランプや畜光など現実的なものは無い)、近距離にお客さんが居ても役者は全力で踊るし動くし殴り合うし走るし素っ裸になるし水は飛ぶし血は飛ぶし……
最高に楽しい。
これで誰も怪我させない、そして自身もしないというのは本当にプロの仕事だと思いました。
廊下をフラフラと移動していたら突然主役のマクベスと鉢合わせしたり面白すぎる。
セットに触ったり座ったりも可能なので、顔も分からないお客さんと一緒に落ちていた手紙を読んでみたり…。
こんなに疲れた3時間の観劇体験は初めてです。
走り回るのでヒールなどは履いていかない方が良いと思います。(ゆっくり観ることも選択できるけど)
あと、役者が演じる上でお客さんをかなり利用しているのが良かった。
仮面をつけた得体のしれないもの達(観客)が登場人物を取り囲み、じーっと見ていて、その「見られている」行為がかなりのエネルギーを持っているので、そこから色んなものを受け取って演じているようにみえました。思えば普段観ている芝居もそういう関係が生まれているのだけど、兎に角距離が凄まじく近いから余計そう感じました。
舞台と客席の境界線はないのに、役者は観客とは全く違う生き物の様に見えて、なにか美しいベールを纏っているように思えた。なんだろう、あの美しさは……
絶対にお客さんが、役者の身体に触れることが出来ないような何かが発せられていました。
あと全体的に寺山修司を感じた。(私は当時を知らないけれど…)
全力でおすすめできる作品です!
夜はJAZZの演奏を聴けるお店に行ったり。
予想以上に楽しんだのは、
鉱物や宇宙、海洋生物etc...取り扱っているものが多すぎて見きれない。
どのブースも工夫されていて面白いです。
タッチの差で、メトロポリタン美術館の川久保玲/コムデギャルソン展は行けず…まだ一般公開はされていませんでした。
最後はthe GREAT COMET@Imperial Theatre。
トルストイの『戦争と平和』を元にしたミュージカルです。
キャバレーをイメージした劇場が可愛過ぎる!!
縦横無尽に出演者が客席を駆け回り、
歌唱力が凄い…。
女性2人のシーンが良かったな。
以上、ざっくりとした感想です。
日本より客席がフランクで、より幅広い人達が観劇を楽しんでいるなぁという印象でした。
私はtkts(当日半額券の販売所)を多用したのですが、この制度も様々なお客さんを呼びやすいんだろうな。
あと出待ち文化も楽しい。
これは帰り道に遭遇した、チャーリーとチョコレート工場の終演後の楽屋口。
小学生の集団から大人まで老若男女のかなりの人数が、サイン貰ったり写真を撮って貰ってました。役者さんもフランク!
まだまだ観たりないですが、面白い作品に出会えて良かった!
またいつか来れますように……。
おまけ▽
飛行機では以下の作品を観ました。
ムーンライト
淵に立つ
華麗なるギャッツビー
君の名は。
SCOOP!
セトウツミ
ムーンライト、言葉は分からなかったけど痛くてヒリヒリした作品でした。最後の二人の再会シーンの空気凄いな。
最後までありがとうございました!