さてオーバーホールを開始します。
まずはデジタルマイクロメーターヘッドのカウンター表示器。
とにかく本体から何からドロドロなんでアルコールと脱脂剤で拭き拭きします。
カウンターですが、Y軸のリセットボタンの頭が有りません。
カバーを外して中から押し出してスイッチの仕様を調べます。
MULONと書いてあり、これは今のサンミューロン社のです。
PH-M1SK1というモーメンタリの12㎜角形スイッチです。
黒の頭のがweb通販で無かったので本社に電話して商社を紹介してもらい、お見積もり依頼中。
こちらは本体のメインスイッチです。
商品説明で電源が入らない、と書かれていましたが、ロッカースイッチの部分が欠損していますので電源が入らないのは当たり前です。(これらを承知で購入しましたので)
パネルサイズとオリジナルの写真を見比べながら検索。
オムロンのA8A-213-1Gがほぼ同型です。
(回路数は同じですが、端子数が違いますが、機能的には同じ)
パネル穴高さが30.5㎜
パネル穴横幅が22㎜
ただ、IOと書かれている電源スイッチの表示の向きが微妙に違うA8A-213-1Aが安かったので、モノタロウで発注。
フロントパネルごと外します。
M5の六角穴付ボルト4本で止まってます。
(左手は切り欠き穴、右手は丸穴です)
手前に伸びるシャフトはズームシャフト、右手に伸びているのはフォーカスシャフトです。
フォーカスシャフトの先にはヘリカルギアがついており、上下に移動させるスクリューを垂直に回転させ、載物台を上下させてフォーカス調整します。フォーカス調整ダイヤルはスプリングピンでシャフトに打ち込まれてました。
機構部全体の写真。
上の蛇腹はラバーで出来ていて遮光用ですが、油や泥や埃で酷いことになってます。
蛇腹部を外します。前後のM4ネジ2本で止まってます。
蛇腹下部は本体に4本のM4ネジで止まってます。
蛇腹を外したところ。
ごっついアリミゾのテーブル支持部が出てきました。
透過光用の下方からの光路。レンズがドロッドロです。
蛇腹は板金のパネルとリングで固定されています。
続きます…