2023年5月10日

エホバの証人の日本支部は、厚生労働省(現こども家庭庁)の要請をうけて、「宗教虐待Q&A」に基づいた指針を信者に周知したと発表した。

 

まず、元JWの方々、そして、非JWの方々に囲いの中からお伝えします。

 

この5月10日付の手紙を見ても、厚生労働省の言わんとする「宗教虐待Q&A」と何ら関係のあるものにはまったくみえない!

 

この手紙がまさか、報道で言っていた、エホバの証人は「周知した」内容であるとは思いもしませんでした。

でも、報道と、支部からの手紙の日付と、内容からして、その後何もないことからして、これのことだろうと、すこしずつわかってきました。

 

なぜなら、内容が「宗教虐待Q&A]とあまりにもかけ離れており、しかも、別に何ら新しいことを言っていない。以前に記事で書いたように、子供をもつ親であるJWが当然感じる疑問にひとつも答えていないのだ。

 

体罰問題、忌避問題、子供への輸血問題など、本当に上手にかわしている。

 

虐待は容認していないよって。

じゃあ、虐待って何なのッていうところは何にもふれていない。

 

あとは、「それぞれの個人の責任」で決定しているって。

 

宗教虐待Q&Aの「周知」に関しては、

親の皆さんには,子供の保護や福祉に関わる最新の法律を知っておくようにする責任もあります。

という一文でごまかしている。なんだかよくわからないし、要は、皆さんが何をやったとしても、自分自身の責任ですよ、エホバの証人という団体には、責任はありませんよ。っていうことかな。

 

回りくどい感じ、具体性のない感じ、言葉のトリックをみて、

最初の印象、

何言っているかよくわからない。

次の印象、

やっぱりわからい、

何度か読み返してみて、

ん、、、うまくごまかしてる。

 

最近の報道や厚生労働省の「宗教虐待Q&A」をみて、

「あ、支部はうまく逃げてるんだな」

 

 

 

 

 

 

「虐待」、「強制」、「周知」という言葉の定義を、うまくごまかした。

事情を知らない人が読めば、変化がありそうでいいんじゃないと思う内容であり、JWの現役信者からすれば、いままでと同じことを言っていると全く変わらないというのがよーく見えてきた。

 

つまり、言葉のマジックで逃げようとしたのだ。

 

 

これは、元JWたちの怒りに火に油をそそぐようなものであることに気づいていないようだった。

 

赤字はわたしが追加した部分です。

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お知らせ
2023年5月10日
会衆へのお知らせ
1. エホバの証人は,政府当局に敬意を払って協力することを,神に対する責任であると考えています。「政府や権威者に従う」ようにという聖書の教えに従います。(テト 3:1)世界中で政府関係者たちは,エホバの証人が平和的で,正直で,法律を守る市民であり,良心的に税を納め,市民としての義務を果たす人々であることを認めています。
2. 最近,エホバの証人の代表者たちは厚生労働省(現こども家庭庁)の政府関係者たちと面会しました。政府当局は,子供の福祉を守るという責務を果たすために尽力しています。私たちは当局のそうした努力に協力したいと思っており,政府関係者たちと話し合った事柄を踏まえて,皆さんに役立つ情報をお伝えしたいと思います。これらの点はエホバの証人の出版物がすでに取り上げてきたものであり,エホバの証人が長年取ってきた立場であることがよく知られています。信者に対しては、今までと何ら変わってませんよって言ってるんだよね。私たちは,皆さんが各家庭でこの内容を振り返るようお勧めします。別にこの手紙一回読んだだけだし、長いからよくわからないし、掲示板に貼ってあっても見てない人多いから。もしそんなに重要だっていうならなんでコピーをみんなにくばらないの?そして,これからも家族一人一人を愛情深く世話していく上で役立てていただければと願っています。(ヨハ 13:35。ペテ一 3:15)
3. 詩編 127編3節にある通り,「子供はエホバからの財産」です。エホバの証人の親は,子供を神からの貴重な贈り物と考えており,子供の心身の成長を助け,神について教える責任を真剣に受け止めています。また,子供が愛されていると感じ,安心して生活できるようにします。あたりまえだし。単なる政府や報道へのアピールでしょ。
4. 家族制度を設けたエホバ神は,子供を育てる責任を親に与えています。(コリ一 11:3)それで親は,聖書のアドバイスに沿って,医療や教育や宗教活動などの事柄について,家族のためになる決定を下します。聖書によれば,子供を教え,しつける主な責任は親にあります。親は,子供が自分の能力を十分に生かして人々の役に立てるよう育てます。(格 23:22。エフェ 6:1-4。ルカ 10:27)エホバは,子供を含む全ての人の尊厳を重んじ,自由意志を与えています。ですから親は,子供が神と人への愛に動かされ,自分で決定できるよう助けます。「神と人への愛に動かされて」???え?鞭に脅かされてじゃないの?実際小さいときに、自分で決定できるように励ましてた?「自分で決定」???集会や奉仕に行きたくないって言ったら、子供の決定を尊重した?これからは子供が集会や奉仕に行きたくないって言ったら、自分で決定させていいの???(jw.orgにある「エホバの方法で子どもを育てる」という動画をご覧ください。)
5. 子供のしつけ: エホバの証人は児童虐待を容認していません。そんなのあたりまえでしょ。っていうか、虐待を容認するかどうかじゃなくて、具体的にどんなことが虐待なのか でしょ。実際、これまでたくさんの鞭によって虐待を容認してきたんじゃないの?(っていうか、実際には推奨だけど。)こういうところが、政府や報道にかっこよく見せて、信者には何も変わってないととらせる言葉のトリックなんだよね。聖書には,「父親は,子供をいら立たせないようにし,エホバが望む指導と助言によって育ててください」と書かれています。(エフェ 6:4)また,神は「暴力を愛する人を憎む」ともあります。(詩 11:5)「ものみの塔」2014年7月1日号10ページにはこうあります。「聖書中の『懲らしめ』という語は,……主に,教え諭すことや正すことに関連しており,虐待や残酷さとは全く関係がありません」。具体的に何が虐待かおしえてよ。これまで、研究司会者から物差し渡されたりしてきた人たちは間違っていたって言ってるわけ?この辺も、政府関係者にはいいひとアピールして、信者に対しては、自分たちは最初から間違ったこと言ってないよっていうアピール。
6. 子供にどのように助言を与えるかについて,「ものみの塔」2022年2月号19ページにはこうあります。「子供に助言を与える前に,次のように考えることができます。『これは本当に助言が必要なことだろうか。今,穏やかに優しく話すことができるだろうか。自分の気持ちが落ち着いてからにした方がよいだろうか。子供の事情が全部分かっているだろうか。それとも,知らないことがあるだろうか。助言を与えられた後,子供は厳し過ぎると感じるだろうか。それとも,親の愛を感じるだろうか』。親は,決して子供に厳しく接してはいけません」。「厳しく接する」ってどういう意味?厳しいと、虐待はちがうよ。っていうか、これ最近の記事だし。助言することと、たたくことは全く違うよ。虐待を受けてきた人からすると、きれいごとをいってるだけで、じゃあなんではやく自分の親を注意してくれなかったの?って思うよ。何となく、支部は信者に対して、最近のああいう報道に出てくる人たちは、単に親から「厳しく助言された」ことがいやでエホバの証人を恨んでるだけだよ、ああいう人たちは理不尽に文句言ってるだけだよって言いたい感じ。
7. 医療上の決定: エホバの証人は命という贈り物を大切にし,尊んでいます。身体面,精神面,感情面の健康に影響を及ぼす決定をする場合,聖書の教えを注意深く考慮します。医療関係者と協力して利用可能な最善の医療を受け入れます。あたりまえだし。
8. エホバの証人は,輸血を含め,どんな治療を受けるかについては,一人一人が自分で決めるべきことであると考えており,そのように教えています。これどういうこと?だって、輸血したら排斥だし、みんなに「輸血拒否カード」を記入して、携帯するよう勧めてるよね。誰かから強制されたり圧力をかけられたりして決めることではありません。長老たちから十分圧力かけられてる。会衆の人に自分が手術受けるって言ったら、すぐにHLCに連絡とるようにいわれるし、その人も長老に報告しているし。「ものみの塔」2023年2月号23-25ページにはこうあります。「エホバの証人は血を神聖なものと考えているので,エホバの命令に従って血を避けます。……輸血を受け入れることはしません。(使徒15:28,29)だからといって,死んでもいいと思っているわけではありません。命という贈り物を大切にしています。それで,輸血なしで最善の治療を受けることができるように手を尽くします。……どんな治療を
受け入れるかを決めるのは[長老たちではなく]一人一人の責任です。(ガラ 6:4,5)……自分の考えをほかの人に押し付けたりはしないでしょう」。すごーく言葉のトリックを感じる。アメリカに行きたいっていう人に、飛行機だけはは乗っちゃだめだけど、あとは自分で自由に個人の責任で交通手段を考えてねって言われたら、すごーく思い制限じゃない?しかも、もし飛行機に乗ったらみんなで無視するよって言われたら、本当に個人の自由意志かな。輸血が唯一の治療法になるときもあるけど、それでもそれは選ばないってことだよね。もし個人の責任なら、なんではっきり、エホバの証人は輸血しません。輸血したら排斥します。それでよければ輸血してくださいっていわないのかな。
9. 親や法的な後見人には,子供のために医療上の決定を行う責任があります。長老たちは,親からの依頼があればサポートすることができますが,親に代わって決定を下したり,各自が選択すべき問題について個人的な意見を述べたりはしません。まだ、未成年の子供の治療法を決定するのにも、もし輸血が伴う手術に同意してサインしたら、きっと長老から助言され、もしかしたら排斥されるかもしれないっていう恐怖があるってこと書いてないよね。(ロマ 14:12。ガラ 6:5)伝道者は,輸血が関係するかもしれない医療上の問題に直面する場合,地元の長老たちに連絡するかどうかを自分で決めます。依頼を受けた長老たちはすぐに,伝道者が医療機関連絡委員(HLC)と連絡を取れるようにします。長老たちは,伝道者にHLCの連絡先を伝え,望むなら伝道者が直接HLCと連絡を取り合って,サポートを受けられるようにします。HLは,当人に代わって医療上の決定を下すことも,圧力をかけることもしません。HLCは治療してくれる医師を見つけるための手助けをします。っていうか、これってあの「宗教虐待Q&A」を無視しますっていうことだよね。
10. 排斥された子供の養育: 未成年の子供が排斥された場合,親には引き続き子供を育てる責任があります。衣食住を備えるのと同様,聖書に沿って子供を教え,育てます。親は子供が身体面,信仰面,感情面でどんなことを必要としているかによく気を配ります。
11. クリスチャンは,排斥された家族が同居している場合,その人と話をしたり,一緒に食事をしたり,日常生活の中で交流を持ったりすることを避けるべきでしょうか。「ものみの塔」1991年4月15日号22ページの脚注にはこうあります。「もしクリスチャンの家族の中に排斥された親族がいるとしたら,その人は従来どおり,普通の日常的な家の仕事や活動に携わるでしょう」。これは、実際にはちがう。大会のビデオとかで、電話がかかってきても無視したりしてた。
12. ここに挙げた聖書のアドバイスが,親の皆さんにとって,エホバの方法で愛情深くお子さんを育てる助けになることを心から願っています。また親の皆さんには,子供の保護や福祉に関わる最新の法律を知っておくようにする責任もあります。ずるい!ちゃんと「宗教虐待Q&A]をみなさいって書け!っていうか、政府にはちゃんと周知したよっていうニュアンスを持たせておいて、実際には、報道とかは間違っているから見るなって言ってるくせに。それに、じゃあ、子供を大会で休ませてもいいのか、集会や奉仕につれまわしてもいいのかっていうところは、あとは自分でみとけって。私たちは,天のお父さんエホバからの大切な贈り物である子供を教え,世話し,守るためにベストを尽くしている親の皆さんを温かく褒めたいと思います。(テサ一 1:3)

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この手紙、日本支部はうまくやれたとおもったかもしれない。だって、ある報道によると、

 

以下の報道の最後の一文を見ると、

同庁担当者は「要請の趣旨を踏まえ、ご対応いただいた」としている。

とある。

つまり、こども庁は納得した感じだったのかもしれない。

 

 

日本支部はこれで収束できると本当に思っていたのか。

 

元JW2世たちの怒りの火をさらに強くさせたのは間違いないだろう。

 

日本支部はきっと時間がたてば、きっとおさまると思ったのかもしれない。

6月あたりまで、いろいろと報道やテレビ番組で取り上げられていた。

 

わたしは現役の立場にあるが、はっきりとエホバの証人の立場を示してもらいたかった。親は、学校を休ませて大会に行かせるべきか、子供の輸血を拒否するべきか、親のしつけが行き過ぎていたのか、

これまで正しいとおもって、すすめられていることをやってきたのに、何か問題があると、「わたしは関係ありません。あなたが勝手にやっただけですから」といっているようで、寂しかった。というか、もっと内部の信者に対してもっとわかりやすく示してほしかった。

でも、外部への繕いのために、内部への気遣いがない感じだ。

しかし、何にもはっきりさせないまま、適当に終わってしまうのは、わたしにとっても納得がいかなかった。

 

単なる言葉のトリックで政府をごまかそうとしているとしか思えなかった。

政府、報道関係者には、うまくごまかせたとしても、

本当にどうしたらいいのか知りたい、特に親御さんの誠実な信者、また、実際被害にあった元JWの方々には、単にいらだちをつのらせるだけだ。

 

 

 

しかし、その後報道などで取り上げらることが少なくなって、これは、支部の狙っていたことなのかなと思った。が、そんな簡単には終わらなかった。

 

5月の例の「周知」の件以降、反エホバの証人の団体がちゃくちゃくと準備をしていたようだ。

そして、あとでわかったが、政府も調査を開始していたようだ。

 

 

つづく