(お忙しい方は、最後の「まとめ」だけでもみていただけると嬉しいです。)

 

2023年3月から開拓奉仕の要求時間が変わった。

正規開拓者月70時間から50時間へ

補助開拓者 50時間から30時間へ、3、4月、およびCOVの月は、15時間も可。

皆さんはどんな受け止め方をされましたか。

 

私も長い間開拓奉仕をしてきた。1999年に年間1000時間の要求から、年間840時間の変更があった。その時は純粋に嬉しかった。これなら続けられると思ったからだ。しかし、今回の調整に関しては、冷めた見方をしている。と言うより、調整に対してではなく、調整に対する反応をおさめたビデオに対して、と言うのが正確だ。

 

 

 ビデオの中で

 

どのビデオだったか、探し当てることができていないのだが、今回の調整後にビデオがあり、その中で、兄弟姉妹たちが、今回の調整に関して本当に嬉しかったと述べているものがある。(どのビデオだったかご存知の方、教えてください!)その中で、この開拓奉仕の要求時間の引き下げが、エホバの優しさを感じる、エホバに感謝している、と言うようなコメントがあった。 私はそれを見て、正直ひいた。

ん?なにこれ?

要求時間が下がったからって、エホバに感謝?ちょっと違うんじゃないか?

この違和感が何なのか、理解するのに多少時間がかかった。

 

数年前に開拓奉仕を降りた。降りることになんの罪悪感もなかったが、開拓者というエリートから外れた感じはあった。1999年の要求時間の調整は、自分が開拓をしていたので、非常に嬉しかったが、今回は自分は開拓奉仕をしていないから、それゆえに要求時間の引き下げは自分に直接関係ないから、この違和感を感じたのか、あるいはもっと正当な理由があるのか、自己分析してみた。

 

要求時間が下がったからって、エホバに感謝する、あるいはエホバは愛のある神だとしたら、もっと引き下げたら、もっと愛のある神になるのか、あるいは、要求時間そのものを撤廃したら、最高に愛のある神になるのか。そこまでして、開拓奉仕をする理由は何か、結局立場なのか?もしそうなら全員開拓者という立場になれたら、エホバは本当に愛のある神だとなるのではないか。

 

これまで、要求時間が満たせないという理由で、開拓奉仕を降りるよう、丁寧に、自尊心を傷づけないように、慎重に勧めたことが何回もある。その際に、開拓奉仕という立場は重要でない、自分のできることを精一杯行うことが大切と伝えてきた。要求時間が満たせなくて、たとえ開拓を降りるとしても、立場は重要ではないと言ってきたのだ。

 

じゃあ、なぜ要求時間が下がったことを喜ぶのか、そうまでしてその立場にいたいのか。それとも、開拓者の集まりや学校に参加できるから? じゃあ、誰でもそういう集まりに参加できるようにしたら、本当に愛のある神だと感じるのではないか。

 

私個人の考えとしては、取り決めが変わることがあるのは理解できるが、それがエホバが愛のある神である証拠とまでいう必要はないと思う。

 

ちなみに、コロナ禍、奉仕のほとんどは、zoomで何人かと落ち合い、おしゃべりして時間を入れていた。直に会う奉仕が再開した今も、天気の悪い日や、疲れた時は、みんなそうしている。しかもコロナ以前から時間の入れ方も、割と自分の良心で決めるところがあり、奉仕は本当に楽になった。これで要求時間が50時間になったら、本当に楽だろうなと思う。

 

 

 私の推察する変更の理由

伝道者の時間の報告義務がなくなったことについてもいずれ書きたいと思うが、今回の開拓者の要求時間の引き下げも、コロナ禍の優遇措置から元に戻すために取られた調整の一つと考える。

 

つまり、上記に書いたように、コロナ禍奉仕はzoomでおしゃべりするのが習慣となりみんな楽に時間を入れていた。開拓者はコロナ禍時間の要求がなかったため、本当に楽だった、というより、おしゃべりだけしていた。開拓者の中には、この機会に仕事を増やした人も多いと思う。正直開拓者たちは、貯金もできただろうし、交わりが制限されていた分、個人的に仲のいい友達とzoomで、あるいは直に会ってまじわっていたとおもう。

 

こんな状態で、これまでのように70時間の要求を開始したら、開拓奉仕を降りる人が続出するだろう。すでに、直にあう奉仕も再開していながら、時間の要求をしないわけにもいかない。それで、時間の要求は再開するけど、要求時間はさげてあげるよ、っていうことになったのかなと思っている。

 

ちなみに、これまでの要求時間の引き下げはあったが、引き下げ率で行くと一番高いと思う。

 

100時間から83.3時間 16.7時間減少 引き下げ率 16.7%

(月90時間といわれていたが、年間1000時間なので月83.3時間)

 

83.3時間から70時間 13.3時間の減少 引き下げ率 16%

 

70時間から50時間 20時間の減少 引き下げ率 28.6%

引き下げ率でいえば、これまでの2倍近く

しかもzoomでおしゃべり奉仕もOK

 

だから、開拓奉仕をつづけられるよって言いたいんじゃないかな。

 

ただ、「楽になったから、エホバに感謝」っていうのは、どうしても違和感がある。じゃあ、要求時間が10時間になったら、もっとエホバに感謝するのかな?

 

それに、経済状態を考えてって言ってたけど、国によって、経済状態なんて全くちがう。なんで国によって要求時間が変わらないんだろう。さらに言えば、個人の経済状態もちがうしね。

 

 まとめ

 

というわけで、開拓奉仕の要求時間が減少したことを、「エホバに感謝」っていうのは、そしてそれをビデオにして、強調するのは、なんかおかしい気がする。しかも、手紙というか、動画とか画像編集したりとかして、それからzoom奉仕ありの50時間なんて、かなり楽じゃないか。エホバに感謝するなら、開拓奉仕の要求時間撤廃をねがってもいいのか。