「犬好きに悪い人はいないよね。」

 

「子供好きなんだ、いいお父さんになりそう。」

 

なんか聞いたことあるフレーズですよね。

どちらも言わんとすることはわかりますが、

偏見であり、”いいお父さん”に関しては

ご時世的にも違和を感じます。

 

私は子供も動物も、

好きでもあり、嫌いでもあります。

かわいい動画には癒されるので

おすすめでよく流れてきます。

しかしその中で、

子供が泣いてわがままを言っている動画や、

動物が人間に向かって吠えたり、

噛みついたりしている動画にはいらいらします。

いくら子供でも、動物でも、聞き分けなく

好き勝手にしている様子が許せないのです。

 

しかし、世間からは動物や子供が好きではない人を

”問題あり”とみなすような風潮を感じます。

確かに私自身も、自分の心が狭く、

問題があるかもしれないと思っています。

しかし、必ずしも動物が好きだからと言って

よい人とは限りませんよね。

実際私の父は動物も子供も好きで

扱いがうまいのですが、

モラハラで家庭環境は最悪です。

 

それなら逆もしかりではないでしょうか。

子供が嫌いでも動物が嫌いでも素敵な人はいます。

それなのに、子供嫌いと動物嫌いは公言しにくい。

ただ、「ピーマンが嫌い」と告白するよりも

大きな信頼を失うと思います。

動物好きと子供好きが過大評価されているように

思えてならないのです。

 

別にあえて公言する必要はありません。

子供や動物を苦手なことをアイデンティティだと

誇ったり、自慢に思うのは違います。

しかし、ここまで罪悪感を感じながら

生きなければならないのか。

もし自分が子供を産んだ時、かわいいと思えるかな。

生意気なわが子を前にしたとき、笑っていられるかな。

そんな不安があります。

初対面のワンちゃんをすぐに抱っこする友達や、

近所の小学生になつかれている友達は、

正直、うらやましいです。

 

また、最近youtubeやinstagramのコメント欄が

「子供がかわいそう」

「わんちゃんを大切にして」

のような過保護なコメントであふれています。

その大半が正論なのでしょうが、

親や飼い主を責め立てるブームが不快です。

日々の憂さ晴らしをしたいだけに感じます。

それなら、ブリーダー業界を批判するとか、

子犬子猫を特集するマスコミを批判するとかのほうが

動物愛護のために意味があるように感じます。

 

自分よりも弱い子供や動物にイライラする人もいて、

コメント欄で匿名で投稿者をたたく人もいる。

もっと自分が満たされて、余裕ができれば

ちょっとしたことは許せるけれど、

それが難しいんですよね。

 

ではまた。