2127 日本M&Aセンターは果たして復活出来るのか。株価は年初来安値の1,402円まで落ち込む | 2013年。仕事を辞めて日本を旅してみた。

2013年。仕事を辞めて日本を旅してみた。

2013年4月から二ヶ月間日本各地を旅した記録をここに記します。
仕事を辞め貯金を使い2013年4月~6月の間好き勝手旅をしました。
自分が経験したことをを通じて旅の楽しさ知ってほしいと思い立ち上げました。
※バナー等は旅でお会いした方が作ってくれました。Thanks!

こんばんは、さすらいの旅人です。

 

一つの銘柄に惚れるなとよく言いますが

それでも私は所有こそしていませんが、リボミックや日本M&Aセンター、JCRファーマ等気になります。

自分の所有株の株価は見ないようにしていますが、これらの気になる株は定期的に確認しています。

 

 

2127 日本M&Aセンター

について改めてご紹介。

 

まず現在の株価から。

 

 

3/11終値ベースで

1,402円。一時は1,382円を付けました。

 

ここまで下がったか。といった印象です。

4か月前に3,745円だったのが綺麗に右肩下がり

底が見えない状態です。

 

 

 

今の株価でもPERやPBRを見るとかなりの割高感がありますが

実績をコツコツと積み重ねてきて、伸びしろがあるだろうということと。

配当は1.28%と少ないですが

1年以上保有で魚沼産コシヒカリ5kgという優待を出している会社です。

 

 

実は2分割していて、分割する前でも100株でコシヒカリが優待で貰えました。

長期ホルダーからしてみると、分割され株数は増えましたが株価は右肩上がりでしたし、

その増えた100株を売却してもかなり儲かるぐらいイケイケの会社でした。

 

分割後の優待を200株ではなく100株にしたのが非常に好感が持て、社員の給料も高く

これからドンドン成長していくいい会社だなぁと誰しもが思っていました。

 

 

 

 

11月に判明した過去5年分の”期ずれ”問題が発覚するまでは。

 

2月14日に詳細が出ました。

またHPに社長からのメッセージが記載されています。(上記画像)

 

1か月近く経っていますが、この期間日本M&Aセンターの株価やIRを見ていなかったので

昨日読んでみることにしました。

 

文章は長すぎるのでドンビキした部分のみご紹介します

(全て読みたい方は日本M&Aセンターの公式HPを確認してください)

 

 

まとめると、

「”まだ”契約をしていないのに、文章を改ざんして契約したことにし売り上げを立てていた」

 

・・・。

ただ売上の前倒しをするという行為は理解出来ます(実際やっている会社もあるかもしれません。)

 

 

ただ日本M&Aセンターでいう契約というのは

文章内にある 売り手 買い手という文字が示すように、

 

M&A(企業買収)を仲介する会社なんです。

 

 

・・・。

 

・買収したいA社

・売却したいB社

☆A社とB社の関係性や主張などを取りまとめてスムーズにM&A出来るように仲介する日本M&Aセンター

M&Aセンターの売上というのは、

M&A成約に対してのA社なりB社なりからの”報酬”となります。

 

普段の物品や工事の契約における売買契約であれば、売り上げのタイミングをずらしたりすることで結果「期ずれ」になることもあるかもしれません。

 

ですが、

A社とB社のM&Aが成約していない状態にも関わらず、

M&Aセンターの都合で、売上が早く上がっていたり、遅くされたりしていたわけです。

 

 

それだけではなく、

文章を改ざんして、書類を揃えた状態でやっていたのだから

かなりの悪質さ。

 

株主だけではなく、

M&AセンターにM&Aをお願いしている色々な会社にもかなりの迷惑をかけてしまっている状態です

 

 

1件だけでも結構な問題ですが、

判明しているだけで17件。

 

 

 

調査対象期間は2016年の4月から。

それ以前については、必要性に乏しいものと判断された。

やってはいるかもしれないが証拠がなかったり、やった可能性が低いとみなされたのでしょう。

 

が、5年半で17件。 平均して1年に3回ぐらいはやっていたってことだから驚きです。

今回対象となった案件は1,075件。そのうち17件。

1%以上で行われたことと考えたら結構な割合だと私は思います。

 

 

報告書にありましたが、M&Aセンターは

主に売り手側との契約だったようです。

 

 

私はこういった業界のことは詳しくないですが

こういった会社が利用しているシステムのことを読むとなるほどなぁーってなりますね。

 

 

 

 

2021年、2022年はコロナ禍で日本M&Aセンターはやる気に満ち溢れてたイメージです

売上達成に対する色々な締め付け(ノルマ)があったのでしょうね・・・。

 

 

 

 

 

さらっと書かれていますが、かなり重要な文言です。

 

売り手(B社)や買い手(A社)の単独行為ではこういった不適切な売上(期ずれ)を起こせるわけがない。

出来るとするなら仲介役のM&Aセンターしか出来かねる。

 

また、「部長が担当者に不適切報告を指示した」

これは圧力ですが、

 

「売り手、買い手に暗黙の了解や明示的(売上を上げるタイミング)に了承を得ていた」

なーんだちゃんと許可貰っていたならいいじゃんいいじゃん。

 

・・・ダメでしょう。

 

 

 

 

いわゆる粉飾決算はありませんよー。

ちゃんと実績はあります!

あくまで「期ずれ」ですー。

 

 

 

 

発生した部署ですー!

どこか特定の部署の問題じゃなく

会社全体でやっていまーす。

 

こんな状態で

昨年10月まで三宅社長は知りませんでしたー。

ってほんまかいな!?

 

 

 

社長含めた取締役が関与していなかったのか、という疑問を持った人用の文章が用意されていました。

・・・えぇ、

報告書以上のことは書けませんからね。

憶測で物事は言いたくはないのでこの辺にしましょう。

 

 

 

「コロナに負けない。」

かぁ。

 

 

 

 

ノルマ&ノルマ

 

 

 

 

 

 

このブログはサラリーマンを辞めて旅をして、

その後ゆる~く稼いではいないけどサラリーマン生活を楽しくしている人間が書いていますが

前職では営業職だっただけに

このノルマ&ノルマ 上司からの圧力を感じうる文章を見ると

 

胃が痛くなりますね

 

 

 

 

これは部長に対するアンケートみたいなもの

 

これみて部長も人間だなーって思えますね。

 

・・・。

①や③の目標のハードルが高すぎた

④も同様ですが×が多いのは部下を信頼している証なのか、はたまた部下は尻をたたけばもっと出来ると思っているのか・・・。

 

 

 

続いてその部長の元で働いている方のアンケート

 

①、②でいかに上司から強く当たられていたのかが分かります。

 

一方③、④を見ると向上心がある人は少ない。

つまり、ああは(昇級や昇進)なりたくない。

 

⑤は分かれたところですが、上司の機嫌を損ねたくない。チームの役には立ちたいというチームワーク力は感じます。

 

こういった不正が起こった際の報告書を読むと会社の中の状況が手に取って見えてしまいますね。

 

 

上場している会社というのは内部が見えると、なんだか買う気が起きなくなってしまいます。

 

私だけなのかなぁ。

 

働いている従業員が全然楽しそうじゃないのが分かるとこっちまでしんどくなります。

そもそも

仕事=お金稼ぐための手段と考えている方が多い現状で

私のようにやりたい仕事を楽しくゆるくやっている人間とでは考え方が違うのかもしれませんが・・・。

 

 

 

 

これはきっついなぁ。

部長になりたくない。

 

 

ですが本件ではそれは関係していないと。

そりゃそうか。

”期がずれ”ても 年間目標が達成できなかった時点で貰えないわけですしね。

 

 

 

 

営業担当の中で特別業績挙げたら部長になれるというのは共通認識

だが、それだけで”期ずれ”を担当者レベルでするか!?と。

 

 

 

つまり会社の為を思って、

全員が全員しんどい思いをしながら売上を達成しつつ

”期ずれ”の売上計上により

株主に対してもいい数字を見せたかった。

 

また経営陣の期待にそれぞれの部署が期待に答えたかったという欲求があった。

 

 

 

また報告書では罪を犯しているという意識の低さが分かる。

 

1.架空売り上げではなく、実際に取引があること

2.売上計上は管理本部長がしていたので、その人が認めたならいいだろうという意識。

3.自分の部署だけでなく他の部署でもやっていること

 

もし私の勤めている会社でも同様のことが行われているとしたら

このあたりは、上長がいいというならいいんでしょう。みたいな意識は実際あります。

 

それが社外の人が見たらヘンだと思うことでも。

 

 

 

 

コロナ禍において、実際に買い手や売り手に会えない中

実績を上げろと指示を受けやってしまったという。

 

分からなくもないかなぁ。

 

 

 

締め。

日本M&Aセンターがやったこと。

 

「期ずれ」という言葉では済ませてはいけない

粉飾決算ではないものの、

M&A仲介会社という立場で売り手・買い手がいる中で、

”自分の為”に売上計上のタイミングを打診したりしていた。

 

売上を上げたいがため、信用や信頼を失うようなイケナイことをしてしまった。

 

 

とはいえ。

これからM&Aをする会社は多く、需要もある。

売上不振により売り手も増えるだろう。

 

売上第一主義ではなく、

 

きちんとしたM&A仲介取引を積み重ねて言って欲しい。

 

 

社員に予算を与えハッパをかけるのも大事ですが、

仕事をする喜びを感じてもらうのも大事だと私は思います。

 

私の考えは甘いかもしれませんけどね。

 

以上です。